母親(保護者)が行なう指圧効果について
脳性麻痺による疾患の改善に、高度専門知識や特殊治療技術は不可欠です。 しかし、母親(保護者)の役割が、より良い病院又は、訓練機関を訪ね歩くことであると言うような考え方は、あまりにも消極的ではないでしょうか。時に、母親による治療が専門家の予測を、はるかに超える場合もあります。そこには、親子という特別な関係が有利に働きます。(下記を参照してください)
脳性麻痺児になぜ指圧なのですか・・・わが子のための指圧講座 ご案内
高度な技術と様々な治療経験をもつ指圧師でさえ、脳性麻痺児に対する治療を躊躇する場合があります。各種条件(技術、効果、料金等)を考慮すると、受診そのものをお断りするケースも希ではありません。
「脳性麻痺」と「脳性麻痺による疾患」を区別することにより、脳性麻痺児の運動機能障害に対する治療法や可能性も大きく変わります。
脳性麻痺児の運動機能改善に対する研究経過の中間報告(抜粋)
- 1. 脳性麻痺児の運動機能改善に対し指圧は理論的に有効である。
- 2. 理論的指圧効果を実践的効果として確認しつつある。
- 3. 脳性麻痺児に対する指圧は“困難を極める”と言う考えは誤りである。
- 4. いくつかの条件を満たせば、健常児に対する指圧より簡単で効果的ある。
- 5. 母親はその条件を満たす最短距離にいる。
- 6. 母親の技術レベルより、指圧に対する認識や信頼が結果を左右する。
- 7. 治療中の母親の態度(自信や不安)が結果に大きな影響を与える。
- 8. 否定的言動は否定的結果を、肯定的言動は肯定的結果を招く。
- 9. 技術より継続、頑張ることより、諦めないことが重要である。
- 10. 従来の脳性麻痺児に対する運動機能改善法の常識が覆りつつある。