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施術認識

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施術認識

早産  投稿者:しじみ 投稿日:2005/11/22(Tue) 10:19 No.852

教師猫竿で浜名湖のおいしい魚をゲット。う~ん、これは魅力的です。ぜひともかなえたいです。

ところで、以前、10月に診た患者さん(妊娠6ヶ月)が先日、妊娠7ヶ月で出産されました。
最終施術日から1ヶ月近くたっているので施術との因果関係は先方も考えていないと思いますが。
もし施術回数等などで、早産は指圧のせいじゃないか、などと思われたら怖いな、と思いました。

第一子の時は妊娠中毒症で今回も血圧が上がってしまい緊急で帝王切開とのことでした。

生まれた女児は650g。経過は母子とも順調だそうで一安心。 これからこの小さな赤ちゃんとお母さんの健康に指圧で関わっていければと思っています。

Re: 早産   投稿者:教師猫 投稿日: 2005/11/22(Tue) 14:12 No.853

しじみさん。こんにちは。

>最終施術日から1ヶ月近くたっているので施術との因果関係は先方も考えていないと思いますが。
>もし施術回数等などで、早産は指圧のせいじゃないか、などと思われたら怖いな、と思いました。

最終施術日から1ヶ月近くたっている施術と早産の因果関係は限りなく『ゼロ』に近いと考えます。
しじみさん。教師猫が『ゼロ』と答えないのは、関わった以上、確率を『ゼロ』とする論拠がなくなるからです。さらに、しじみさんに、押圧法施術者(咲晩メンバー)としての“プロ意識”をさらに要求するためです。

今回の早産の原因には、既往歴や妊娠経過から医学的論拠のある主因や副因が存在すると考えます。この状態では、“1回のクシャミ”さえ誘因になりえると考えます。この程度の誘因は患者さんの日常生活に数多く存在し、1ヶ月以上経過している指圧施術が誘因となる可能性はそれ以下だと考えます。

疾病治療専門の押圧法施術においての最重要事項は、疾病の改善や治療ではありません。
このことを常に心がけて習練してください。

Re: 早産   投稿者:もじもじ 投稿日:2005/11/22(Tue) 19:31 No.854

教師猫様に質問があります。

限りなく『ゼロ』に近いのなら、しじみさん「早産は指圧と無関係」と教師猫様は言ってくれないのですか。“プロ意識”をさらに要求するためとはどおゆうことですか。
疾病治療専門の押圧法施術においての最重要事項は、疾病の改善や治療ではありませんという意味も分かりません。

Re: 早産  投稿者:教師猫 投稿日: 2005/11/22(Tue) 20:36 No.856

もじもじさん。こんばんは。

>限りなく『ゼロ』に近いのなら、しじみさんに「早産は指圧と無関係」とは言ってくれないのですか。

はい。言いません。教師猫は、しじみさんが教師猫の言葉で安堵することを好みません。
しじみさんに、万一、施術に対する不安があれば、教師猫の言葉で安堵すべきではなく、施術内容を振り返って確認すべきです。施術内容を確認すれば、不安が恐怖に変わることなく、早産との因果関係がない論拠を見い出せるはずです。

>“プロ意識”をさらに要求するためとはどおゆうことですか。
>押圧法施術において最重要事項は、疾病の改善や治療ではありませんという意味も分かりません。

教師猫の口癖で、咲晩メンバーに刷り込んでいる内容です。
長くなりますので、その内容の一部を後日、例の場所に書き込みます。

まだ?    投稿者:アーク・エンジェル 投稿日:2005/11/30(Wed) 22:23 No.888

No.854さんへの「例の場所」へはまだですか?たのしみにしてます。

Re:まだ?    投稿者:教師猫 投稿日:2005/11/30(Wed) 23:59 No.890

アーク・エンジェルさん。こんばんは。

>No.854さんへの「例の場所」へはまだですか?たのしみにしてます。

アーク・エンジェルさんに限りませんが、お待たせして、ゴメンナサイ。

実は・・・何度か“書いては消す”の繰り返しなのです。
教師猫でも二の足を踏んで、躊躇する内容もあるのです。
でも、アーク・エンジェルさんの“たのしみにしてます”との言葉に背中を押された感じがします。

もう少し時間をください。約束どおり書き込みますから。

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お答えします。

“しじみさんへの回答”に、グットタイミングで質問を書き込んでくれた“もじもじさん”と、躊躇する教師猫の背中を押してくれてたアーク・エンジェルさんにお礼を述べます。


教師猫の戸惑い

教師猫は〔押圧法っていったいな~に〕や〔押圧法認識〕など、随所で『押圧法認識』をテーマとし、特に“指圧の危険性に対する認識”を機会ある度に述べています。当初、誰もが自由に閲覧できるHPへの『指圧の危険性』掲載を躊躇しました。しかし、これは、大衆の“指圧イメージが悪くなる”という理由からではありません。10数年前、教師猫は“師の意思”に従い、『脳性麻痺児へ対応する指圧』の研究活動を開始しました。準備段階で教師猫は、様々な脳性麻痺児関係機関での『脳性麻痺児への対応法』や『訓練などの情報』を収集しました。これらを基に、父母にできる指圧(押圧法)による対応法を検討し、脳性麻痺児の親子を募り、臨床実習に入りました。“父母によるわが子への指圧効果”には目を見張るものがありました。ここまでは、全てが順調に進みました。しかし、次のステップで頓挫してしまいました。この頓挫した“想定外の理由”は教師猫に表現法のない戸惑いとショックを与えました。


教師猫の鬱憤

教師猫の計画が頓挫したのは、“わが子への指圧”を父母に指導するための、『指導員の養成』でした。説明会には予想をはるかに超えた応募があり、説明会予定回数を変更しなければなりませんでした。応募があれば“指導員は確保できる”と考えていた教師猫にとって、人選にも困るほどの大勢の熱心な応募者から後日冷水を浴びせられるとは・・・。

頓挫の原因となったのは、応募者の指圧認識の低さで、“指圧の危険性に対する認識”の欠如でした。『論拠もなく指圧の安全神話に洗脳されている』という表現が適切か否かは別として、指圧被術も施術も未経験という父母でさえ容易に理解してくれた『自支のない加圧の危険性』に認識どころか関心もない。
押圧法概論(1)〕でも述べましたが、指圧師になるためには、厚生労働大臣認定の専門学校において必修の30科目を三年間かけ、合計2,208時間以上学び、卒業し、国家試験に合格し、国家資格(免許)を得ることが最低条件です。いかにその過程といえど、いかなる理由から、『自支のない加圧の危険性』に認識どころか関心も示さなくなれるのでしょうか。父母でも容易に理解できるのに。

『背部痛を訴える無自覚肋骨骨折患者に自支のない加圧で対応できますか』とか『老人や幼児には』と問うと『危険に決まっている』と答えるのに、『あなたの対応策は』と問うと“無言”になる。


教師猫の要求

教師猫は、弟子である〔指圧研究会・咲晩〕メンバーには、常に論拠のある『安全な施術』を要求します。ですから、教師猫は“しじみさん”が教師猫の言葉で安堵することを好みません。“しじみさん”に、万一、施術に対する不安があれば、教師猫の言葉でなく、施術内容を再確認すべきです。施術内容を再確認すれば、不安が恐怖に変わることもなく、因果関係の有無の論拠を見い出せるはずです。

教師猫は、弟子である〔指圧研究会・咲晩〕メンバーに、患者さんからの『あそこは、ちっとも治らない』という“風評を甘んじて受けよ”と命じています。疾病は、必ずしも『施すれば癒するもの』ではありません。『おせば生命の泉湧く』ではなく、『生命の泉湧く』手段を確認し施術しなければなりません。押圧法施術においての最重要事項は『疾病の改善や治療』ではなく、『施術による危険の回避』と考えています。


やはり、何度か“書いては消す”の繰り返しとなってしまいました。結果として、このような躊躇した中途半端な内容となってしまいました。教師猫の弟子である、〔指圧研究会・咲晩〕メンバーは当然ですが、“咲晩スタッフ養成講座の受講生”にも、教師猫は『加圧による危険認識に対する意識』を要求します。

師匠、浪越徳治郎先生が創始された、疾病治療専門の手技である指圧を、“押圧法”と呼ばねばならぬ根本的原因が『指圧の安全神話』です。『論拠のない安全神話』の破壊と“指圧の危険性に対する認識”の技術を伴う向上を望みます。〔指圧研究会・咲晩〕諸君、“下を見て”基本の習得に苦しんでください。


『えのきの一言』も読んでね。

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