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腰椎過前屈について

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昭和40年以降の出生者に多く診られ、近年急増している腰椎の疾患です。
従来の予防法や治療法では、対応ができません。識別に十分な留意が必要です。
従来の腰椎後屈の場合、患者は明確な腰椎疾患の症状(腰痛及び下肢痛等)を訴えますが、腰椎過前屈の初期症状には、腰痛が少ないので留意が必要です。

腰椎過前屈患者の多くは、頭痛、耳鳴、眩暈等を含む頚肩腕症状を訴えます。初期症状には心因性を思わせる不定愁訴が多く、過呼吸、動悸、吐き気、腹痛等の自律神経症状も訴えます。特に、若年者には腰椎症状の自覚が少ないのも特徴的です。 病院での検査結果に主訴に対する異常が認められず、心療内科を受診させられ、向精神薬の投与等も少なくないようです。時に、下肢痛を訴え成長痛として対応されたり、リズム障害やホルモン異常と混同されることも少なくないようです。〔当院での臨床結果〕
若年患者は腰椎過前屈を疑いましょう。検査法も家庭でもできる簡単な方法で判断が可能です。
特に女子は発症年齢が低く、進行しやすいので定期的な検査が不可欠と考え対応してください。

【簡易検査法】
意識すれば視診でも容易に判断が可能となります。
立位姿勢で背部と臀部を壁に接し、第3~4腰椎と壁との距離を計測してください。
正常値は、腰椎と壁との間隔が被験者の手掌の厚み1~2倍程度です。
厳密な計測は不要です。腰椎過前屈の場合、被験者の拳が簡単に入ります。
上肢を挙上させると、腰椎のさらなる前屈が観察されます。
上肢を挙上させる時に、腰椎の前屈を禁止すると挙上が困難となります。
患者自身や保護者に説明し、“腰椎過前屈を自覚”させることは重要です。

【諸注意】
腰椎過前屈の放置は、様々な疾患の主因や副因になりえます。
時に、突然の重篤な脊柱疾患を招きます。他覚的自覚を促してください。
自覚を促すことは重要ですが、恐怖を与え過ぎないように注意してください。
現在、多くの医療機関で“認識されていない”ことを十分認識してください。
腹這いでの読書姿勢等を厳禁して、正座より“あぐら姿勢”を促して下さい。
女子の場合“あぐら姿勢”の必要性を、保護者にも説明(伝言)してください。
思春期の女子では進行が早く、生活習慣以上に早期発見と治療が重要です。





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