必須と非必須について

必須は“不可欠”なこと、非必須とは“不可欠ではないが肝要”なことの意味で用います。
指圧治療またはその練習においての、必須条件と非必須条件の区別が大切になります。

必須と非必須をイメージ的に概説します。
徳治郎先生は「指圧もあん摩も同じ」という意見に、「それは自民党も共産党も同じと言うようなものだ。治療とか思想という意味では同じでも“根本の手技 (主義)”が異なる」と反論されました。
バスケットとサッカーを「相手ゴールにボールを入れる競技」と言えば両者に区別は生じません。
蛇足ですが、両者を語るとき双方の相異について語るべきです。

バスケットとサッカーには多くの相異があり、ボールやパスの手段なども異なります。バスッケトの公式試合には、公式のバスケットボールの使用が『必須条件』となります。しかし、練習において公式ボールの使用は必須ではなく『非必須条件』となります。

バスケットの練習でサッカーのボールやコートを使用しても、それでバスケットの練習がサッカーの練習に変わるわけではありません。しかし、パスの手段を手から足に変えれば、バスケットの練習がサッカーの練習に変わってしまいます。このときのボールやコートは非必須条件でパスの手段は必須条件です。非必須条件とは"欠かない方が良いという条件"です。ですから、非必須条件が満たされないことを理由に練習を休むより、必須条件が満たせれば練習を優先されます。しかし、必須条件はいかなる場合でも不可欠です。必須条件を欠いた練習には厳重な禁止が必要です。無意識に練習の結果が出たら・・・。
(必須条件を欠いたら百害あって一利なし)

独自の“診断即治療”は押圧法で得られるものです。押圧法の必須と非必須を抜粋します。
まず、加圧では押圧が必須です。その為、圧操作(加圧、持続、減圧)である加圧動作と加圧点を移動させる為の移動動作の分離が大切になります。理論的には、加圧動作と移動動作の分離は非必須です。しかし、余程の上級者でなければ困難です。〔必須条件と考えて下さい〕

さらに、圧操作は一定方向が必須で、垂直圧(の原則)は非必須となります。しかし、圧操作の練習には“垂直圧の原則”が必須条件で、自覚や他覚が容易で注意点も明確になります。 手指操作においては、把握動作が必須条件です。関節操作の“しめ操作”は各人の技量により異なります。でも、把握動作を安定させるために“しめ”は必須条件となりえます。 “あそび操作”は非必須条件で、“遊び取り”は必須条件です。〔詳細は講義で説明します〕


≪治療家には他覚的診断が必須で、慰安家には自覚的判断が重要となります≫





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