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05・教師猫は、〜ません(1)

『教師猫のポッケNo3』に教師猫の『治療室での慣習』を書き込み、患者さんたちに反応を確かめてみました。しかし、帰ってきた結果は実に“味気ない”ものでした。「どう思った」と問われても、患者さんたちにとっては、あたり前過ぎる内容なので“味気ない”反応が当然といえば当然です・・・。「友人に説明するのに便利」とか「みんなに秘密を教えちゃダメ」という声もありました。〔指圧研究会・咲晩〕メンバーやスタッフ養成講座受講生の要望に答え患者さんたちに叱られない程度に『教師猫の慣習』をシリーズで書いていきます。


日本語が使えません

教師猫は治療室での患者さんとの対話に日本語を使いません。治療室での長い間の慣習で患者さんとの対話に、いつしか日本語を使えなくなってしまいました。本来、言語は思想・感情・意志などを伝達、理解するために用いるもので、当然、それぞれに限定された意味や使用法があります。しかし、教師猫が患者さんに対して使用する言語にはこれらの要素が含まれていません。教師猫が患者さんに対して使用している言語は日本語といえるものではなく『関係語』と呼ぶ方が的確だと考えます。さらに、教師猫が患者さんをフルネームに敬称を付けて呼ぶことはありません。その理由は、そのことを“強く拒否”されるからです。冗談にでも、「フルネームに敬称を付けて呼んでみようか」と言うと、激しく拒絶されます。「見て、想像しただけで鳥肌が立った」とか「私、悪いことしてない」と叱られます。教師猫は患者さんの心に指で触れて対話をしています。このことが施術中の相談電話に施術をしながら応じている教師猫を受け入れてもらえる理由の1つだとも考えています。

教師猫が患者さんを「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶことはありません。理由は実に単純です。教師猫の治療室に、そんな名前の患者さんが来院されたことがないからです。


受け取りません

教師猫は、日常的に患者さんからプレゼントを頂きます。プレゼントというより“差し入れ”という感じです。患者さんからの差し入れに限りますが、教師猫は受け取る前に必ず中身を問います。なかには「先生、私が作ったの。食べて!」と教師猫の大嫌いな食べ物を平気で持ってくる患者さんもいます。中身を確認して、欲しいものは「ありがとう」とお礼を言って受け取り、欲しくないものは「これ嫌いだから、食べない」と受け取りを明確に拒否します。

教師猫が好意のプレゼントに対しても「これ嫌い。欲しくない。もって帰れ」と受取りを拒否する理由は、この時、教師猫は『治療家』で相手は『患者さん』だからです。相手が患者さん以外であれば、“品物が何であれ”一般常識的なお礼を述べて受け取ります。教師猫は、患者さんには『本音の意思表示』を常に求めます。患者さんに『本音の意思表示』を求め、教師猫も本音で対応する。差し入れなども、お互いがお互いの好みを事前に確認してから行なう。いつしか、この慣習も“教師猫ルール”となっていて、好みなどの『事前確認』を怠ると教師猫に『不心得な患者』と非難されます。

教師猫は患者さんとの間に、(患者さんが拒否しない限り)『一般常識』を持ち込みません。ですから、患者さんとの関わりは、『配慮なき本音の意思表示』の関わりとなり、一般的な常識に捕らわれないものとなります。このことが、教師猫が患者さんとの対話に日本語を使えない結果を生み出している理由のひとつでもあります。
頼まれません

「先生から注意をしてください。先生の注意だと、実に素直に聞いてくれますから」といった内容の依頼を教師猫が引き受けることは、まずありません。「そこを何とか」と頼まれるのですが、教師猫にはそれはできないのです。教師猫は患者さんの年齢に関わらず、相手が教師猫を個別の1人格として識別すれば、一対一の本音の対応を行ないます。周囲には奇異に映るようですが、相手が3歳以上になれば、教師猫にとって『たいして年が変わらない人格』となるのです。ですから、あなたの意見を教師猫の意見にすり替えて、“教師猫意見”として患者さんに伝えることは出来ないのです。わかってはいただけないでしょうが、教師猫の慣習で絶対的なルールです。『意見のすり替え依頼』は無理だと諦めてください。

『すり替え依頼』だと教師猫は意地になって断りますが、相談であれば快く引き受けます。ただし、事前に依頼者と十分な意見交換を行ない、依頼を受ける範囲や任せて頂く範囲を明確にすることや相手に依頼者から相談があったことを明かし、『依頼者の意見や希望』と『教師猫の意見』を明確に区別して伝えることなどが条件となります。もちろん、相談内容を相談の途中や依頼者の同意を得ず、相手(患者さん)に漏らすことは絶対にありません。
さらに、依頼者が希望すれば、相談そのものも全てリセットし、語りません。









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