安全に指圧を行うための注意
安全に指圧をするための注意
・指圧前に施術者の手指や爪を清潔にしてください。
爪が当たったり爪跡が残れば、爪が長すぎます。(深爪にも注意)
・お子さんに圧による苦痛がなければ、安全と考えてください。
お子さんの表情を注意深く観察しながら指圧する。(目を離さない)
・お子さんの姿勢を、リラックスしやすい姿勢に保ってください。
枕やクッションなどで、体を安定させる。(床との隙間を作らない)
・お子さんが施術者を確認できる位置から指圧してください。
(声をかけて、お母さんが指圧していることをわからせる)
・治療効果を急がないでください。
腹部指圧の押し方の注意
・あえて、危険な押し方から説明いたします。最も危険な押し方はお子さんの苦痛を無視し、急激に深く押すことです。 (絶対禁止)
・手指を温めてください。
両手を合わせて、擦ってください。手掌が暖かくなり、次第に「てのひら」に汗をかいてきます。汗をかいた「てのひら」を上に向けて指を開いて下さい。暖かいさらっとした手になります。冷たい手でお腹を押されたら、お子さんに限らず誰でも当然拒否します。
・圧の加減が最も重要です 。
強すぎても弱すぎてもいけません。 水道のホ-スから水がでている様子を想像してください。ホ-スの口を強く押さえすぎるとホ-スが外れたり蛇口等から水が噴き出したりします。腹部血管も同じことが起こるというイメ-ジで指圧してください。強すぎると危険です。逆に、弱すぎると強い皮膚反射などをおこし腹直筋の緊張が増します。同時に全身に筋緊張(筋性防衛)が起こり、押圧効果は望めなくなります。
指導体験からの注意
お母さんがお子さんのお腹を指圧するときに、不安がらないでください。
お子さんの表情を読みながら注意を守って行なえば、危険はありません。
少しでも嫌がれば中止すればいいのです。
『痛くないからね』とか『痛くしないからネ』といった声をかけないでください。わざわざ『痛くないから』と言うときは、いつも痛い経験をさせられています。
『イヤなら止める』とはっきり伝え、嫌がったら止めることを守ってください。
お母さんが不安だったら止める。お子さんが嫌がったら止める。
このことを絶対守って、次の勉強会参加時に担当講師に伝えてください。