HOME > 咲夢用指圧資料集 > 0608夏の体温調節

夏の体温調節

「うつ熱」と「冷え」に対する認識は、体温調節において重要な課題です。

猛暑の折、大々的に報道されるのはうつ熱による事故の方です。うつ熱に対する知識と同等に重要な、夏の“冷え”について、今回説明します。「暑い季節です。冷え過ぎに注意してください」と言うと「暑いのに、なぜ冷えるのですか?」と疑問に思われるかもしれませんが、“寝冷え”は夏に多く用いられる語句です。

“散熱性発汗”は体温を下げるために行います。しかし、発汗しても直接的には体温は下がりません。発汗により皮膚に付着した“汗の”水分が蒸発する際に、気化熱を回りから奪うため、回りが冷やされ間接的に体温が下げられるのです。
散熱性発汗は、間接的な冷却作用であることを認識して下さい。

発汗しても体温を下げるためには、汗(水分)を蒸発させる必要があります。
上がりすぎた体温を下げるために、体は発汗を行います。でも、多湿な環境では水分が蒸発する効率が悪く、体温が思い通りには下がりません。結果的に余分な発汗が生じ、この余分な汗(水分)が、後に、体温を奪い冷え過ぎとなります。多湿な夏の気候に対応するには、成人の体温調節能力でも不十分なのです。


体温調節で最も重要なのは、“核心温度”と呼ばれる体深部の温度です。
核心温度は、体内の酵素が効率良く働く温度37℃を維持する必要があります。核心温度が下がると体内の酵素が効率良く働けず、様々な悪影響が生じます。(石油ストーブの不完全燃焼をイメージしてください)

夏の体温調節は、うつ熱同様“冷え”対策が重要です。講義で詳しく説明します。





ダイレクトリンク

わが子のための指圧講座

咲夢用指圧資料

0101・運動神経と知覚神経
0102・春について
0103・血液循環改善と指圧
0104・入浴法について
0105・人とは如何なる者か
0201・安全の為の注意
0202・なぜ腹部指圧から?
0203・エコノミークラス症候群
0204・神経の発生と発達
0301・現生人類の子供
0302・指圧に必要な脳の知識
0303・脳幹について
0401・交感神経の異常緊張
0402・自律神経について
0403・脳性麻痺と指圧
0404・皮膚について
0501・脳性麻痺による疾患
0502・抗重力機能とは?
0503・不動性萎縮とは?
0504・単関節筋と多関節筋
0601・いい汗とはどんな汗?
0602・ストレスについて
0603・乳幼児の体温管理
0604・プ-ルでの注意と効果
0605・骨の代謝と再生
0606・神経の再生
0607・体温調節とエアコン
0608・夏の体温調節
0609・反射とは
0610・異常な反応
0801・運動機能障害改善の可能性
0802・運動機能習得訓練の心得
0803・ダイエットについて
0804・ビタミンについて
0901・脳性麻痺児の指圧
0902・成長痛について
0903・腹の脂肪が気になる
0904・人の脳の重さ
1001・運動機能学習訓練
1002・学習訓練における言語の注意
1003・筋力の鍛え方
1004・応急処置
1005・脂肪を燃焼させる運動
1101・脳性麻痺児の運動機能障害を改善するために
1102・「脳について」の話
1103・呼吸について
1104・「うんち」について
1201・薬の主作用について
1202・母親が行なう指圧効果
1203・筋疲労と回復
1204・「学問的には間違いですが……」の意味
1301・廃用性萎縮について

咲晩・押圧法講座

咲晩配布資料(抜粋)

咲晩臨床資料

教師猫のQ&A

教師猫のポッケ

教師猫のお手伝い

教師猫のお手伝い・詳細