四指操作の質問
四指操作の質問
投稿者:もやし 投稿日:2004/07/05(Mon) 00:23 No.159
押圧法は移動動作と加圧動作を分離する。これは大原則だけれども、この移動と加圧の間には四指操作が入る。
四指操作とは移動後、患者の身体に母指指紋部を置き、次に中指、小指、示指、薬指と置く。このときに母指はテニスボールの練習のフィニッシュの指型で置くという説明でした。
今頃になっての疑問ですが、なぜフィニッシュの指型なのでしょうか。
未熟なぼくの場合、フィニッシュの指型というのは母指球筋に一番力の入っている指型です。それに比べてテニスボールの練習の最初に指を置くときには、一番力の抜けた状態です。それでいて正確に垂直に押そうと注意深くボールに指の腹が着いています(ぼくの場合、そう言い切れませんが……)。
患者の身体に母指を置くときになぜ、テニスボールの練習の最初の指型ではいけないのでしょうか?テニスボールの練習は患者の身体に正確に垂直圧を入れるための練習ではなかったのですか?それとも置く指型を作るための練習だったのでしょうか?
お答えします。
もやしさんの質問にはいくつもの要素が混じっています。いくつかに分解し説明します。
テニスボールの訓練と四指操作の訓練はそれぞれ目的の異なる独自の訓練です。
テニスボールの訓練にも目的の異なる訓練法が多々あります。現在、指導しているテニスボールの訓練は、基本の基礎。最も初級のレベルです。この訓練の主な目的は指型に関わらず、加圧面に母指指紋部を安定して密着させることと加圧による負荷に母指および四指が安定し耐えられるための筋力をつけることです。
>押圧法は移動動作と加圧動作を分離する。これは大原則だけれども、この移動と加圧の間には四指操作が入る。
押圧法は移動動作と加圧動作を分離する。これは大原則ですが、この移動と加圧の間には四指操作が入るという説明は、小学校低学年の生徒に「たし算は数が増える」と教える過程と同じととらえてください。数学に負の足し算があるように"遊び操作訓練"までは、このように指導します。
>なぜフィニッシュの指型なのでしょうか。(略)患者の身体に母指を置くときになぜ、テニスボールの練習の最初の指型ではいけないのでしょうか?
指型に個人差があり、テニスボールの練習の最初の指型とフィニッシュの指型に著しい違いがある場合がありますので、講座では「フィニッシュの指型」と指導します。現在のテニスボール訓練の目的は加圧面に母指指紋部を安定して密着させることと加圧による負荷に母指および四指が安定し耐えられるための筋力をつけることです。この条件が満たされていればOKです。但し、自己判断は禁物です。いかに上記の条件を満たしても次の工程を積み上げられないような状態では困ります。個人差に応じた指導を受けられるのが本講座の特徴でもあり、文面で理解できにくい技術習得ができるのも受講生ならではです。混乱を避けるために、他のテニスボール訓練法を説明しませんが、本講座は押圧法に対するバーチャルな議論の場ではなくリアルな技術習得の場です。講師の指導に従ってください。
>テニスボールの練習は患者の身体に正確に垂直圧を入れるための練習ではなかったのですか?それとも置く指型を作るための練習だったのでしょうか?
現在の最も初級のテニスボール訓練は基本の基礎であり、垂直圧を云々するレベルではないことを理解してください。次の段階に進めるように、とにかく訓練してください。