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化け猫!?

cat009.gif〔mixiの『教師猫の隠れ家』〕への書き込みを掲載します。

化け猫!?  投稿者: 大西ドン 投稿日:2006年06月21日15:24
今回のサバンで新しい3歳の脳性麻痺の男の子がいらっしゃいました。脳性麻痺による四肢麻痺の上に全盲。うまく動けないというだけで他の人の動きには過敏に反応してしまう上に、視覚からの情報も断たれていると言う状態。主に聴覚と触覚のみで外界の状況を把握しなければならない。
このような近づくことですら、過緊張を起こしかねないこの男の子に「いくら教師猫先生でもかなり厳しいだろう。。どうするんだろう。。」と自分のことのようにかなり不安と心配でいっぱいでした。
お母さん共々、ホームページを見てわざわざここまでいらっしゃって、「はいこの子は無理です。」と帰さざるを得ない状況だってありうるだろうと、教師猫先生には大変失礼な想像さえもあたまをよぎりました。
でもどうでしょう。今まで何人かの全盲ではない脳性麻痺のお子さんたちへの対応となんら変わりなく、すっと横に位置しあっという間に手を触り始めたではありませんか!いつものようにお母さんに声をかけながら手から下肢へと触れているのですが、なんら警戒することなくいつもの風景でした。
この時点で「なんでこんなことができるの!?」と言う状態でしたが、あっという間にいつもの抱っこの姿勢になり、なったかと思うとおもむろに抱っこしたままお母さんからかなり離れた所までつれていってしまいました。しかし男の子に変わった様子はなく、落ち着いた状態でした。
初対面の知らない声の大人の人にいきなり抱きかかえられて、お母さんの声のほとんど届かないようなところへ連れて行かれるというのは、脳性麻痺のお子さんでなくともかなり警戒してしまうでしょう。
それが、話し始めて触り始めて5分足らずであっという間に抱っこなんて。。。ありえない!!
むしろ、それをいつものことのように難なくこなしている教師猫先生って。。。化け物、ならぬ“化け猫”!?
当たり前のようにやってらっしゃるけど、自分たちがこんな風にできるのはいつになることやら。。。
しかし、毎回講習会を受けるたびに、必ず臨床での何らかの変化を感じているのも事実です!
毎度ながらショックと期待が入り混じった複雑な気分でした。
ところで、今回不思議に思った点がひとつありました。
いつもならばお腹中心なのに、なぜ今回は背中を中心に触れていたのでしょうか?
見ていた方、みなさんはどう思います?


書き込み

投稿者:ブラザーズ・ペニー 投稿日:2006年06月22日00:10
私はその場に居りませんでしたので、適切でないかもしれませんが 以前同じ様な場面を見た事がありました、その先生は有名な鍼灸の先生(すでに他界されました)で地方からも患者さんがみえる大変腕のいい先生でした、私も若い自分母と良く通っており、患者さんが 視力を回復したり、まったく歩けなかった方が帰りに支えなく一人で歩いて帰ったりとこの眼で「不思議」を見て来ました。
ある日電話があり非常に神経質でお母さんに抱かれていても 泣きじゃくる赤ちゃんが来院され、待合室では大騒ぎ、こんな子に鍼治療はどうかな?と心配しておりましたが、先生が 赤ちゃんの衣服をめくり、まずお腹を掌圧し、その後なでるように鍼を肌にあてておりましたら、すでに先生のひざの上で泣き止んでいた 子がすやすやしていました、かなりリラックスしたようすで、 お母さんも周りの人もビックリさせられました、一体何がどうなったのか、解りませんでしたが、☆当時(学生)の私もその先生から治療を 受ける前から大きな懐に抱かれている安心感というものを感じていました。

☆生意気なようですが、教師猫先生にはきっとそんな大きな懐と 永年の治療の技術の裏づけが難しい患者さんにもきっと安心感を与えていらっしゃるのだと思うのです。けして年数だけでは得られない奥深い、何かがあるのでしょうか? 背中からの施術にもきっと深い意味があるのだと思います。

このトピックを読ませて頂き、益々養成コースで学べることをうれしく思います、そして感謝いたします。

投稿者:あんあん 投稿日:2006年06月23日 00:20
今回は私が応療していた患者さんも来ていました。会場の一番角で先生に診ていただいたので、ちょっとメンバーの人たちにも分かりにくかったと思いますので、ここでシェアしておきたいと思います。

患者さんは脳性麻痺、37才の女性です。高校生に成った頃から全身に激しい疼痛が起き、その状態が20年続いているということでした。  
脳性麻痺の患者さんも2人、他にお医者さんがさじを投げた原因不明の疼痛の患者さんもそこそこ結果を出していたので、その患者さんもなんとかなるかなと、たかをくくっていましたが、結果私には手を触れることもできない有様でした。手を置くだけでも反射が起きるのは仕方ないにしても、手をかざすだけで反射と疼痛が起こり、文字通りお手上げ、ここは最終兵器を出すしかないと、研究会への参加をすすめてみました。正直今回の患者さんばかりは難しいのではないかと思いつつ・・・。

先生がその患者さんのところに回ってきて二言三言言葉を交わした後、まず指先から始め、体を触っていきました。

 先「ここは?」
 患「いたいです。」
 先「ここは?」
 患「いたいです。」
 (やっぱり先生でも無理か?)
 先「うん、これは確かに体に原因があって痛みが起きているな。今まで気のせいだとか、痛いと思うから痛いとか言われたことがあるかもしれないけれど、間違いなく緊張が起きて痛みが起きているな。」

 !!!二人を見ていましたから分かりましたけど、この言葉で先生は患者さんの心をガッチリ把握しちゃいました。患者さんの表情がはっきり変わりましたから。
そんなことでと思いますか?でも誰がちょっと体を診ただけで断言できますかね?レントゲンや血液検査で問題がなければ、気のせいだとか、他の事を考えてみればぐらい言った人やお医者さんはいただろうと思いますしね。

患者さんは右半身の疼痛が強いのですが、右下の横向きにしかなれません。左を下にすると、右半身の痛みが増してしまいますので、夜休むときもずっとその姿勢しか取らないそうです。先生はそれを承知で「痛いけど左下になってみようか」と言って、向きを変えさせて背中を軽擦したりしていました。患者さんはかなり痛がっていましたが、元の姿勢に戻し右手の痛みや動きの変化を認識させ納得させてしまいました。(左下にする前に右手の動きや痛みを確認させていました。)
私も圧迫による反側への自律神経反射の効果は知っていましたが、患者さんに痛いと言われれば、すぐにやめてしまっていました。

先生はまた、痛みの原因が主に血液の循環不良であることや、介助者による日常のケアを教え、最後には患者さんに20年以上苦しんできた痛みが好転する可能性があるという希望を持たせて帰ってもらっていました。

文章が下手でうまく伝えられなかったかもしれません。誤解を恐れずに言えば、今回のケースでの先生の治療の流れはよく分かりやすいものでした。つまり患者さんもよく納得できただろうと言えると思います。

実際の時間は15分位だったでしょうか?短い時間の中で、患者さんの身体・生活状況をつかみ、心を捉え、適切な治療と流れを組み立て、初回で考えうる最高の結果を導き出す。確信と自信に満ちて。おそらくプランは患者さんを触り始めてすぐに出来上がっていたに違いないでしょう。

なぜ先生が超一流なのか、いつもと違った角度から見せてもらったと思います。

ありがとうございました。

投稿者:大西ドン 投稿日:2006年06月23日 01:55

>ブラザーズ・ペニーさん
やっぱりいるんですね、そういう「超一流」「本物」が。。。
その鍼の先生との出会いも、縁ですね。
私たちが教師猫先生と出会ったのもとても貴重な縁で、必然的な出会いだと思います。何か大きな意味あっての出会いだと確信しています。
この押圧法を用いて、いろいろな分野で活躍していこうではありませんか!!さ~て、そんな野望を抱きつつ共にボールとビー玉に励みませう。。

>あんあんさん
そんな感じだったのですか。いらっしゃったのは知っていたのですが、見れなかったので参考になりました。ありがとうございます。

投稿者:ブラザーズ・ペニー 投稿日:2006年06月23日 13:52

>あんあんさんを読んで.

☆まず状態を把握し適切な治療プランと説明 患者さんの心を捉えることすごく難しくかつ大切であると思います
私自身が今通院中の医師との連携がそれに近いものがあります
12年の通院には絶対の信頼関係ってありますね!
しかし教師猫先生の確信と自身!すごいですねー
つくづく、学べてよかったです。
早く治療を拝見したく思います。


投稿者:マスクドSBN-H 投稿日:2006年06月24日 00:22

今回初参加の全盲のCP児。抱っこをして母親から離れていったり、いつもは腹部から始めるのに今回は手指から。

何か意図があるはずだ。ドン大西さんの言うように
>初対面の知らない声の大人の人にいきなり抱きかかえられて、お母さんの声のほとんど届かないようなところへ連れて行かれるというのは、脳性麻痺のお子さんでなくともかなり警戒してしまうでしょう

これ↑は想像するのに難しいことではない。CPだけでなく健常者でも嫌がるはずだ。ましてや異常緊張、発作などリスクはかなり高くなるはず。初対面、母親以外の人、全盲などギャンブルに近い状態なわけで…。施術を担当していた女性スタッフと先生が変わったときに彼の“反応”。アプローチの問題?

ギャンブルは決してしない。しない理由がある。もしあの時失敗したりしたら…。メリット、デメリットは?
今までいろいろな場面に遭遇している。大丈夫かなと危惧したりもするがすべて裏切られた結果のみが残る。
しくじらない→危険の回避(何度も)→科学性がある=理論化 だからか?
このトピが更新されることを祈る。

投稿者:バーボン軍曹 投稿日:2006年06月25日 00:40

あんあんさんの患者さんに対する、教師猫先生の対応を見ていました。

少し離れていましたので、会話の内容は聞き取れませんでしたが、患者さんの表情は良く見えるところにいました。

患者さんにしてみれば、会場に入ってからかなり時間がたってからの施術と感じたでしょう、私の番はまだ?と思いつつ他のお子さんへの施術を見ていたのではないでしょうか。

私の知る限り先生は患者さんに、「もうすぐだから待ってて」とか途中で声を掛けるようなことをしません。

過度に緊張がでてしまうという事前の情報がありましたので、スタッフも無用の挨拶などしないという配慮のもとで待っていただきましたが、私としても、この患者さんは先生でも苦戦するのでは、と思っていました。

今回も待ち時間の割には唐突に患者さんの前に座り施術が行われました。その後のことはあんあんさんが前記していますが、始めは手を触れただけで苦痛の表情をしていた患者さんに、数分の施術で笑顔が見られるようになりました。この時点であんあんさんの表情は”参った”になったわけです。

触れることさえ出来ない患者さんに、「どこを押す」もないわけで、患者さんへのアプローチからして違う教師猫先生の施術には次元の違いを感じました。

投稿者:バーボン軍曹 投稿日:2006年06月29日 00:00

全盲のCP児(3歳)への教師猫先生の対応は、”腹部から”という先入観を持って見ていた私の期待と裏腹に背部を施術していました。しかしそれは腹部で行うような深い圧では無くごく浅い圧に見えました。たぶんお母さんは施術が行われたこと自体認識していないでしょう。

そして反り返りの反射が強くでるその子を1~2分で落ち着かせ母親の元から離れて行ってしまいました。

お母さんは、唖然としていましたが、この光景は以前にもあった光景です、対応の難しいCP児をいとも簡単に親から引き離して連れ出してしまう・・・。

教師猫先生はこれを「ノーリスクの行為」と言う。

もし、親から離れたとたん大泣きしたら、ぐずりだしたらと考えたら、とてもノーリスクとは思えないのだが。

先生は施術とは直接関係ないように思われるこの行為を、なぜするのか。 これは憶測しているよりも、教師猫先生に聞いてみたいナゾです。

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お答えします。

大西ドンさんをはじめ、いろいろ“化け猫”について書き込んでくれた皆さん。

皆さんが今更書き込まなくても、教師猫は凄いのです。なんと言っても“化け猫”ですから。
『教師猫は凄い』・・・20年以上言われ続け、嫌気がさすほど聞きあきました。

天才歌手の美空ひばりさんは、人間国宝候補に推挙されることがありませんでした。
それは、彼女の技が継承できない個人の技芸だったからです。

教師猫は、自らが継承できないと認める個人の技芸は喝采し、自らが習得したい技術には質問を浴びせます。

諸君は教師猫が技術と主張する『押圧法』を継承できない個人芸と認め、喝采をおくるのですか。


“教師猫の名人芸”を自分の技術として習得するには、「聞いてみたいナゾです」といった中途半端な書き込みではなく、具体的な事例を挙げ、教師猫に説明を求めるべきです。

質問は新たなトピックとして作成してください。

教師猫。



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