Re: メンタルディファンス
メンタルディファンス 投稿者:三つ葉 投稿日:2005/01/19(Wed) 02:31 No.447
雑用を抱えていてこんな時間の書き込みで失礼します。
先日は講習会の講師ありがとうございました。先日の講習会に参加させていただいた、手技勉強中の三つ葉です。
後日、あの講習会では、メンタルディファンスの解除がいくつかのメーンの一つだったとお聞きしました。正直のところ、メンタルディファンスを抱えていた参加者とは面識があり、患者(参加者)の怖がる傾向は知っていました。しかし自分の認識は、「押圧法なのだから、そんなに怖がらなくても、痛くないのに」と安心してみていましたし、「一度受ければ患者もわかるだろう」程度にしか考えていませんでした。
後から「あれだけの恐怖心を抱えた患者のメンタルディフェンスを解くことが、いかに難しいか」という話を聞いたときに「そうなんだ」と初めてその重要性を知りました。
ところでぼくはつぶさに指圧の成り行きを見させていただいておりましたが、認識が浅いもので、見てても見えていないことが多かったようです。
あのメンタルディフェンスの解除は、通常の押圧法のみで結果的に解除したものなのでしょうか、それとも周りで見ていた見学者にはわからない「メンタルディフェンス解除」の手段がなにかしら使われたのでしょうか?
「真摯な押圧法さえあれば自然にメンタルディフェンスも解除できる」自分にはそのように見えたのですが、自分に見過ごしているものがあればお教えください。
Re: メンタルディファンス 投稿者:教師猫 投稿日:2005/01/19(Wed) 14:47 No.449
三つ葉さん。こんにちは。
三つ葉さんからの個性的な質問を教師猫はいつも楽しみにしています。
>あのメンタルディフェンスの解除は、通常の押圧法のみで結果的に解除したものなのでしょうか・・・
>「真摯な押圧法さえあれば自然にメンタルディフェンスも解除できる」自分にはそのように見えたのですが、
>自分に見過ごしているものがあればお教えください。
まず、用語の誤りを正します。“ディフェンス”ではなく『ディファンス』と正しく表記してください。ディファンスの解除法が、マッスル・ディファンス(筋性防衛)かメンタル・ディファンス(心性防衛)かによって変化することはありません。もちろん、メンタル・ディファンス(心性防衛)は対話等の対応によって解除することも可能です。蛇足ですが、メンタル・ディファンス(心性防衛)解除は対話等の対応法に頼らず、圧法を習得してください。
対応法による、メンタル・ディファンス(心性防衛)解除は押圧法の説明で十分と考えます。
三つ葉さんの気軽な再質問を待っています。このテーマに限りませんが、他の読者の参入も、お待ちしています。
Re: メンタルディファンス 投稿者:アテニゲ 投稿日:2005/01/19(Wed) 23:02 No.452
始めまして、アテニゲと申します。
教師猫様に反省を促させていただきます。
>まず、用語の誤りを正します。“ディフェンス”ではなく『ディファンス』と正しく表記してください。
防御[defense]は『ディファンス』ではなく、ディフェンスと書いた三つ葉さんのほうが正しい。
教師猫様、先の発言を撤回し、三つ葉さんに詫び、今後、白を黒と言い張るような言動は謹んでください。
Re: メンタルディファンス 投稿者:教師猫 投稿日:2005/01/19(Wed) 23:38 No.454
アテニゲさん。いらっしゃいませ。
コンバトラーZさんに返信してNOを見たら、数値がイキナリ飛んだので降りてきました。返信が遅くなり、お詫びします。
>防御[defense]は『ディファンス』ではなく、ディフェンスと書いた三つ葉さんのほうが正しい。
教師猫も、防御[defense]はディフェンスと読み書きします。
三つ葉さんに“用語の誤りを正します。“ディフェンス”ではなく『ディファンス』と正しく表記してください”と注意したのは押圧法で言う『ディファンス』が西洋医学用語の筋性防衛[muscular defense]のことではないからです。
詳しくは、れいの場所に書き込むことにしますので、この件の再質問はそのあとにしてください。
お答えします。
皮膚や筋肉に対する圧刺激によって、骨格筋に緊張が生じる場合があります。これは過剰な圧刺激に対する骨格筋の防衛反応で、筋性防衛の一種です。骨格筋に緊張を生じさせる骨格筋の防衛反応は、圧刺激による診断および治療に重大な影響を与えます。さらに、この防衛反応を考慮しない施術は、時に患者に無用の苦痛を与え、患者から被術拒否を受ける原因にもなります。『この防衛反応』が押圧法による施術効果に与える影響は大きく、押圧法習得訓練においても重要です。
説明が前後しますが、骨格筋の防衛反応に対する認識やその解除法は浪越徳治郎先生から秘伝として伝授されたもので、押圧法奥伝のひとつです。〔指圧研究会・咲晩〕メンバーに指導するときに適切な用語がなく、常々ご教授いただいている医学博士に相談したところ「筋性防衛」でよいのではという回答をいただきました。しかし、一般に「血液型」といえば「A・B・O方式による血液型」を連想されるように、「筋性防衛」というと、“壁側腹膜の炎症で腹部の触診時に腹壁が硬く触れる腹筋の緊張(muscular defense)”と混同される可能性が生じてきました。そこで、過剰な圧刺激に対する骨格筋の防衛反応を『マッスル・ディファンス』と呼び、壁側腹膜炎症による腹筋の緊張(muscular defense)と区別しました。適切な用語に改正したいという考えもありますが、秘伝の意味をこめ『マッスル・ディファンス』で良いとも考えます。〔指圧研究会・咲晩〕では『マッスル・ディファンス』を慣習的に『筋性防衛』と呼んでいます。
過剰な圧刺激ではなく、被術者の心理的要因で骨格筋に緊張が生じる場合があります。これは心因性の過緊張による影響ですが、これを『マッスル・ディファンス』と区別し『メンタル・ディファンス』あるいは『心性防衛』と呼んでいます。
『マッスル・ディファンス』や『メンタル・ディファンス』の押圧効果に与える影響は非常に大きいものです。 これらに対する十分な認識や対応法の習得は重要です。押圧法において『ディファンス』という用語は『マッスル・ディファンス』および『メンタル・ディファンス』双方の意味を表しますが、養成講座では慣習的に『マッスル・ディファンス』いわゆる『筋性防衛』を呼んでいます。