薬の主作用について
吐き気止め、解熱剤等の症状改善薬の主作用に対する注意について
薬の副作用については、多く語られますが、主作用については少ないようです。薬の主作用とは“本来の目的とする効果”です。主作用は、即効かつ有効なほど良いはずなのですが、症状改善薬の場合少し異なります。
遅効性の毒物を致死量含んだ食品を食べたと仮定します。このとき、吐き気が生じて毒を吸収する前に嘔吐すれば死亡には至りません。しかし吐き気を催したため吐き気止めを服用し、全く嘔吐しなかったとすれば死に至ります。
この場合、薬が有効で速効性があるほど、容認できない結果が生じます。
ウイルスや細菌等の感染に対する、生体の防衛手段の一つに発熱があります。 発熱は、ウイルスの増殖を抑えるだけでなく、生体の免疫力を活性化させます。 解熱剤の解熱効果は、ウイルスの増殖を促し生体の免疫力を低下させ、生体に不利に作用します。解熱効果が高い解熱剤ほどウイルスの異常増殖や免疫力低下という、望まぬ結果を招きやすくなります。
しかし、嘔吐物もないのに繰り返す嘔吐や、高熱が長期間続く場合はそれぞれの症状改善薬による症状の改善や二次的疾病の予防が必要となります。嘔吐、下痢、発熱、疼痛等の症状は不愉快かつ苦痛ですが、このような症状の多くは、生体の防衛反応によるものです。症状改善薬の使用により、それらの能力低下に十分な注意が必要。無論、予防薬として使用すべきではありません。
ウイルスに有効な薬の研究も進んできましたが、ウイルス(RNA遺伝子)の変異速度は早く、薬の開発が追いつかないのが現状のようです。細菌には抗生物質が最も有効ですが、副作用も強く耐性菌の発生や菌交代を促すという危険性も含んでいます。
ウイルスや細菌の感染から身体を守る最良の手段は自己免疫力の向上です。
指圧(押圧法)は自己免疫力の向上にも、手軽で有効な手段です。