交感神経の異常緊張と血液循環について
自律神経は、交感神経と副交感神経に大別することができます。
人が生命活動を行なっている限り、常にどちらかが優位に働いています。
交感神経は闘争時や緊急時(俗にいう興奮したとき)に優位に働き、副交感神経は、交感神経を優位にする条件がないという状態で、優位に働きます。
安静時や睡眠時、特に食物の消化吸収時に最も優位となります。
交感神経の異常緊張は安静や睡眠、食物の消化吸収の妨げに留まらず、脳をはじめとする心臓や血管、さらに他の様々な臓器に悪影響を及ぼします。
特に重度運動機能障害児ほど深刻な影響が予想されます。
自律神経は特別な精神修養を積まない限り、不随意(意のままにはならない)な神経です。その乱れを意識でコントロールすることは、常人には困難です。でも、押圧法を駆使すれば、意図的な自律神経のコントロールも可能となります。
〔交感神経の異常緊張改善に腹部指圧は絶大な効果を発揮します〕
【用語概説】
アドレナリン:副腎の髄質ホルモン。心筋の収縮力を高め、心・肝・骨格筋等の血管を拡張、皮膚・粘膜等の血管を収縮させ血圧を上昇させる。
ノル‐アドレナリン:哺乳類の交感神経の末端から分泌される神経伝達物質。カテコ-ルアミンの一種。アドレナリンの前駆物質。
フィブリノ-ゲン:血漿中に含まれる血液凝固因子。繊維素原。
フィブリン(線維素):フィブリノ-ゲンが出血で、不溶性蛋白に変わったもの。繊維状をなし血球を包みからめて血液を凝固させる。
マクロファージ:大食細胞とも呼ばれ、細菌・異物・細胞の残骸などを細胞内に取り込み、消化する力の強い細胞。炎症の修復や免疫に関わる。