一時的なもの?
一時的なもの?
投稿者:デイジー 投稿日:2005/09/03(Sat) 11:08 No.739
教師猫さま、えのきさま、こんにちは
質問なのですが、よろしいでしょうか。
意味はなく友達に岩盤浴に行ってきたとメールをしたところ、返信で「体が温まると血管拡張して血液循環が良くなるから楽なるし、副交感神経優位になるからリラックスできるよ、一時的にね。でもね、 体が必要以上に熱くなるとからだの細胞の代謝が上がって老廃物をたくさんだすでしょ、 それを処理するのが腎臓、腎臓がオーバーヒートすると、内臓反射で大腰筋が収縮して結果として頭を拡張させる、 脳脊髄液が脳を圧迫して自律神経の機能を低下させる。体の外からの刺激で何かをしようとするのは、 マッサージも含めて一時的なものでしかないよ」と来ました。
私としては、何かひっかかるのですが、正論なのかな?とも…。
教師猫さまに聞いてみなければと思い書き込みさせていただきました。
どうか、よろしくお願い致します。
Re: 一時的なもの? 投稿者:教師猫 投稿日:2005/09/03(Sat) 14:39 No.740
デイジーさん。いらっしゃい。ステキなお名前ですね。
>私としては、何かひっかかるのですが、正論なのかな?とも…。
>教師猫さまに聞いてみなければと思い書き込みさせていただきました。
珍問・奇問も受付けますので、お気軽にどうぞ。
教師猫的に書き込み内容を評価すると、友人の方は立腹されるでしょうが、一言で言えば『医学知識の乏しい方が論拠のない意見を述べられている』としか言い様がありません。
>体の外からの刺激で何かをしようとするのは、マッサージも含めて一時的なものでしかないよ
指圧・マッサージ、特に押圧法に対して全く知識のない方の意見ですから無視してください。
デイジーさんに正論なのかな?と感じさせたのは専門用語を並べた仮言的三段論法“風”の表現法だろうと思います。
医学知識に乏しく、用語を正しく理解していないからこそ、発言できる内容だと考えます。
友人からの返信内容の論拠のなさを概説するには、掲示板では長くなりすぎます。
最近、質問が少ないので、退屈しのぎに書くのもいいのですが、必要でしょうか。
Re: 一時的なもの? 投稿者:デイジー 投稿日:2005/09/03(Sat) 17:08 No.742
それは、全く論拠のないものなのでしょうか?私の友人の中でもかなり勉強している人物なのですが…。是非、概説をお願いいたします。また、仮言的三段論法「風」の表現法とは、どのような論法なのでしょうか。これもよろしくお願い致します。
Re: 一時的なもの? 投稿者:教師猫 投稿日:2005/09/04(Sun) 00:45 No.743
承知しました。近いうちに『えのきのよろずや掲示板 教師猫のQ&A』に一応書き込みます。疑問点は再質問してください。
お答えします。
仮言的三段論法“風”
>仮言的三段論法「風」の表現法とは、どのような論法なのでしょうか。
三段論法とは、アリストテレスが理論化した推論の型式だそうですが、『動物は生物なり』という大前提に『猫は動物なり』という小前提を加え『ゆえに猫は生物なり』という結論を得る推論の型式をいいます。仮言的三段論法とは、仮説的判断を前提とする三段論法です。“風”とは、それらしく装うことです。
教師猫が否定する教師猫的理由
返信で「体が温まると血管拡張して血液循環が良くなるから楽なるし、副交感神経優位になるからリラックスできるよ、一時的にね。でもね、体が必要以上に熱くなるとからだの細胞の代謝が上がって老廃物をたくさんだすでしょ、それを処理するのが腎臓、腎臓がオーバーヒートすると、内臓反射で大腰筋が収縮して結果として頭を拡張させる、脳脊髄液が脳を圧迫して自律神経の機能を低下させる。体の外からの刺激で何かをしようとするのは、マッサージも含めて一時的なものでしかないよ」と来ました。
>それは、全く論拠のないものなのでしょうか?
>私の友人の中でもかなり勉強している人物なのですが…。
デイジーさん。ご友人の返信の内容は『風がふけば、桶屋が儲かる』という落語的因果関係、または、『怖いはお化け』『お化けは消える』『消えるは電球』『電球は光る』『光は親父のはげ頭』と言った言葉のお遊び同様の医学的根拠のない、専門用語の羅列程度にしか受け取れません。「是非、概説をお願いいたします」というデイジーさんの希望がありますので、蛇足を承知で概説します。
蛇足承知の概説
>体が温まると血管拡張して血液循環が良くなるから楽になるし、
デイジーさん。お友達の最初の言葉から、教師猫は、ガラパゴス諸島に住む、海イグアナの集団日光浴を連想してしまいました。デイジーさんのお友達(仮称:イグアナさん)は『変温動物』ですか。教師猫はバーチャル世界に住む猫ですが、一応『恒温動物』の哺乳類ですから、このような体験はありません。
人の場合は『恒温動物』ですから、“衣服下気候”が劣悪な条件にならない限り、血液循環を気温等の外部条件に依存する必要はありません。“体が温まると血管拡張”とよく言われますが、これらの多くは体温の上昇防止(散熱)のための体表面の血管拡張で、血液循環改善とは言えません。〔体が温まる〕→〔血管拡張〕→〔血液循環が良くなる〕となるのは、『変温動物』に限られます。〔参照:血液循環改善〕
>血液循環が良くなるから楽なるし、副交感神経優位になるからリラックスできるよ、
血液循環の良し悪しに、交感神経か副交感神経のいずれが優位に働くかは直接関わりません。
>体が必要以上に熱くなるとからだの細胞の代謝が上がって老廃物をたくさんだすでしょ、
>それを処理するのが腎臓、腎臓がオーバーヒートする
イグアナさんの場合は、“そんなこと”が起こるのですか。大変ですね。『変温動物』のイグアナさんとは違って、『恒温動物』の教師猫は、体が必要以上に熱くなる前に身体の恒常性機能が働き体温を一定に保ちます。さらに2個ある腎臓の1個を人にあげても大丈夫な位の予備力もあります。仮に老廃物が異常に増えても簡単にオーバーヒートは起しません。
>腎臓がオーバーヒートすると、内臓反射で大腰筋が収縮して結果として頭を拡張させる
腎臓からの内臓体壁反射が大腰筋に作用するのですか。さらに、大腰筋の収縮が“頭を拡張”させる。イグアナさんの生理を教師猫が理解するのは無理なようです。
>大腰筋が収縮して結果として頭を拡張させる、脳脊髄液が脳を圧迫して
>自律神経の機能を低下させる。
なるほど、“頭を拡張”させるとは、『水頭症(脳水腫)』のことですか。教師猫に脳脊髄液の分泌過剰や循環障害または吸収障害が起き、脳脊髄液が脳を圧迫すれば、運動麻痺、視聴力障害、知能不全などを伴う“重篤な状態”が予期されるのですが、イグアナさんの場合は、“自律神経の機能低下”程度とはとても信じられない程の、すごい生命力ですね。
>体の外からの刺激で何かをしようとするのは、マッサージも含めて一時的なものでしかないよ
イグアナさん。人は正常に生まれても未熟です。 〔参照:正常な未熟児・ 学習という人の宿命〕 ですから全てを“体外からの刺激”から学ばなければ生存さえ不可能となります。押圧法は、これらを“医学的”に考慮した疾病治療専門の手技です。いい忘れましたが“人専用”です。
デイジーさん、イグアナさんによろしく。
〔体が温まる〕→〔血管拡張する〕→〔血液循環が良くなる〕…という理論は、医学的には成り立ちません。もっと、真面目に答えるつもりだったのですが・・・結果的に、こんな答え方をしてしまいました。教師猫の悪ふざけはお許しください。質問は掲示板へどうぞ。読者の感想もお待ちしています。