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どこか悪い?

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どこか悪い?

どこか悪いのでしょう...   投稿者:しじみ 投稿日:2006/02/13(Mon) 22:54 No.1235

教師猫先生こんにちは

指圧師であれば施術中に患者さんから「そこ、いたいのですけどどこか悪いのでしょうか」と聞かれることはめずらしいことではないと思います。

先日、過去に2回ほど施術したことがある患者さんが、胃がんで入院しました。前に施術したのは3ヶ月以上前ですが、施術中に「どこか悪いのですかねー」と質問されたような気がします。

その方は会社の健康診断でガンが判ったようです。自覚症状は無いと言っていましたが内視鏡で取れるレベルではないようです。
お互いの脳裏に「なにか判らなかったのか」という感情が走った気がしました。

世間にはあてずっぽう、無責任に肝臓が悪いだの、腎臓が疲れてる、と口にする人が多いように思いますが、教師猫先生であれば、このような私にとっての想定外をどのようにお考えになるでしょう。

実は1年半位前にもガンで隣人が亡くなっているのです。あまりに見る目が無いような気がして・・・。

Re: どこか悪いのでし...   投稿者:教師猫 投稿日:2006/02/14(Tue) 12:04 No.1237

しじみさん。

いつもだと、挨拶をするのですが、挨拶を躊躇する感情が教師猫を襲っています。
教師猫も類似した様々な経験を持っています。掲示板では長すぎると思いますので、例の場所に書き込みます。

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お答えします。

しじみさん。しじみさんの書き込みを読み、返答を書こうとしているのですが、沸々と湧き上がる感情を抑えきれずに、心の中でのたうちまわり“本心を書け”と大声で叫んでいる教師猫がいます。彼の叫びに耳を貸すと、『プロの治療家』ではいられなくなります。臨床現場から教師猫流にプロとして回答します。


初診患者への対応

教師猫の初診患者への対応は〔治療室での習慣〕でも概説しましたが、“本院患者紹介者”を除けば、結果として殆どの予約電話を一旦は断ることが慣習になってしまっています。治療歴をたずね、病院での適切な治療や各種検査を受けられることを積極的にすすめるのは、教師猫治療室を守るためです。

臨床家としての教師猫が初診患者への対応で最も重視することは、その患者の治療依頼を受けても“教師猫治療室”を守れるか否かです。教師猫は意として慰安的な満足感を与える施術を行なわない疾病治療専門の臨床現場の指圧師です。“患い人”の多くは『藁をもすがる思い』で訪れます。しかし、教師猫は“患い人の藁”になるのは御免です。教師猫が“患い人の藁”となっていたのでは、教師猫は短い施術時間と高料金を特徴とする“教師猫治療室”を守ることができなくなります。教師猫は、どんな手段を用いても“教師猫治療室”を守ります。そのため、教師猫条件を満たさない初診患者は断ります。


しじみさんへの回答

>指圧師であれば施術中に患者さんから「そこ、いたいのですけどどこか悪いのでしょうか」と
>聞かれることはめずらしいことではないと思います。

当然ですが、教師猫も頻繁に遭遇します。しかし、自発痛以外の発痛は、教師猫が情報収集を目的で行なう加圧による発痛です。『痛い時は言って…と先生は言うけれど、言おうとすると寸前で止める』と患者さんから“お褒めの言葉”を頂く加圧ですから想定内です。押圧法による“ディファンス解除技術”の基本習得で発痛による“無意味な不安”を予防することができます。想定外の発痛は、精密検査です。

>先日、過去に2回ほど施術したことがある患者さんが、胃がんで入院しました。前に施術したのは
>3ヶ月以上前ですが、施術中に「どこか悪いのですかねー」と質問されたような気がします。
>その方は会社の健康診断でガンが判ったようです。自覚症状は無いと言っていましたが
>内視鏡で取れるレベルではないようです。
>お互いの脳裏に「なにか判らなかったのか」という感情が走った気がしました。

しじみさんの心情は、察します。しかし、〔押圧法概論(6)〕でも概説しましたが、1980年頃までの椎間板ヘルニアの“確定診断”は、レントゲン画像結果と患者の愁訴を加味した医師の判断によるものでした。しかし、現在ではMRIの普及で、文字通り“誰にでもできる”ようになりました。1980年頃のレントゲンと2000年のヘリカルCT画像です。指先で精密検査や確定診断を行なう時代は既に終わったと考えます。

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患者さんに『先生に任せておけば大丈夫』などと言わせないで、自己管理の指導を行なってください。


報酬と責任

教師猫は自身の友人や知人に『教師猫に報酬を支払わない限り、あなたは患者としての資格がない』と伝えています。幼馴染の友人から「治療代を割り引いて欲しい」と言う要望があったと、対処法の質問を“Y先生”から受けたことがあります。教師猫は『友情の行為を金品に変えてはいけない』と答えました。但し、『友情の行為で生じた損害に賠償を求めてはいけない。それが友情である』と友人に伝えるように指導しました。友人なら治療代は不要です。但し、骨の2~3本折れても動じないのが友情と考えます。

公園などを散歩中に顔見知りの医師に出会い、『先生、○○が悪いのですが』と相談し指導を受けたとします。アメリカでは医師から料金を請求されるのが当然とされているようですが日本ではどうでしょう。相談ではなく雑談(世間話)であれば料金は発生しないと考えます。但し、その場合は医師からの返答も指導ではなく、雑談(世間話)と解釈すべきです。〔無償の返答結果を非難するのは言語道断です〕

教師猫が友人知人に対して『治療家』として接することはありません。仮に、教師猫が『治療家』としての何かを友人知人に感じても、教師猫が『治療家』として発言することはありません。相談があれば場所と立場を変えてからです。教師猫を治療家と認め、友人から患者への転換を不可欠な条件としています。
昔から、知人や周囲の人々から『私の身体に異常を感じたらご指導ください』と何度言われただろうか。率直に指導に従う人の数は言うまでもないでしょう。後日、『なぜ、もっと強く言ってくれなかったのだ』と非難をあびるのは、もうマッピラです。教師猫が治療家となるのは、教師猫患者に対してのみです。




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