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02・現生人類の知的進化

現生人類の知的進化への疑問

現生人類(Homo sapiens)の大脳発達原因は、二足歩行を獲得した化石人類が結果として獲得した手指操作の向上に伴い発達したとされています。地上生活を選んだ初期の人類と樹上生活を続けた他の霊長類の狩猟採取における手指操作の差にいかなる違いが生じたのでしょう。現生人類と他の現生霊長類との手指操作の違いは母指対立操作が可能か否かです。『かぎがた』を除く、にぎり・つかみ・つまみの3種の把握動作は現存する霊長類の中で人類特有のものですが、手指操作の違いがこれほどまでに著しく異なる大脳発達の原因となりえるのでしょうか。

類似した生活環境で進化した類人猿の脳容積がなぜ現生人類(Homo sapiens)の3分の1程度に留まったのでしょうか。 750万年間に約20種も出現した人類の中で、20万年程前に出現した一人の女性(ミトコンドリア・イブ)を祖とする1種類の現生人類のみが知的進化を遂げた理由が手指操作の違いを起因とするものでしょうか。手指操作は生活環境に様々な影響を受けると考えます。脳の発達が単に手指操作に由来し、数百万年の時間が育てた進化であれば、多種多様の知的な人類が出現する方が自然ではないでしょうか。

脳容積では、ネアンデルタール人(旧人)の方が現生人類(Homo sapiens)より勝っていたことが化石から推定されています。このことから脳容積の増加がそのまま知的進化や知的レベルを現すわけではないことが考えられます。

空を飛びたい少年

ある日少年は、大空を見上げて「鳥のように大空を自由に飛びたい」と思いました。その夜少年は夢を見ました。少年は夢の中で自由に大空を舞い、鳥たちと楽しくおしゃべりをしていました。夢から覚めた少年は「大空を自由に飛びたい」と神様に熱心にお願いしました。
少年のあまりの熱心さに負けた神様は、少年の願いをかなえるために少年の肉体を改造することにしました。空を飛ぶためには翼が必要ですが、肉体を改造にはまず羽ばたくための筋力が必要になります。筋力は筋肉の太さに比例します。大きな翼で大空を滑空するとすれば、地球の重力に逆らい大きな翼を支えて羽ばたくために強靭な筋肉が必要です。ハチドリのように翼を猛スピードで羽ばたかせるためには膨大なエネルギーの摂取が必要です。ハチドリが消費する1日5gの花の蜜のエネルギーは人の場合“カツ丼・100杯”分のエネルギー消費となります。いずれにしても、下肢の筋肉の重さは負荷となり、筋肉増加による体重増加は悪循環となります。これを防ぐには下肢の筋を上肢にバランスよく移植することがbestでしょう。膨大なエネルギー消費に酸素摂取量も増加させねばなりません。肺を拡張し、胃腸の消化吸収効率もUPが必要です。神様は“気嚢システム”をオプションとして少年にプレゼントしました。その上で肺を拡張し呼吸機能を整えました。これで、上空での低酸素対応の準備も整ったかに思えたのですが、消費エネルギーの絶対量が不足してしまうのです。神様は少年に「鳥のように空を飛べるようにすることは無理のようだ」と言いました。少年は「空を飛びたい」と懇願しました。神様は「鳥のようには無理だが、空を自由に飛ぶことはできるよ」答えました。少年は『鳥のように』という条件を諦め、全てを神様に委ねました。全てが終わって神様は「鳥のようにと言う条件以外は全て満たした。これで、後悔せずに大空を自由に飛べるだろう」とつぶやきました。

理性を持ちたいゴリラ

少年と神様のやり取りの一部始終を見ていたゴリラがいました。そして、神様が少年から取り除いた臓器に興味を持ち、問いかけました。神様はそれが脳で人間の知性に関わる臓器であることを説明し、うっかり口を滑らして「人間の知性を持つゴリラがいたら、それは群れのボスではなく、ゴリラの王様になれる」と言いました。ゴリラは脳が欲しくなり、自分に人間の脳を取り付けてくれるように頼みました。神様は「人間になりたいの」と問いました。ゴリラは体重200㎏の体の何処かに1kgの臓器を付けてもさして容姿は変わらないと考え「姿形はゴリラのままで知性が欲しい」と答えました。

サイズと形

さて、鳥のようにと言う条件を満たされなかったあの少年はどうなったのでしょうか。少年は神様から“気嚢システム”をプレゼントされ、“鳥のように”ではなく“鳥”になったと考えます。もちろん、鳥になった少年は全く後悔することなく、大空を自由に飛びまわったことでしょう。「姿形はゴリラのままで、知性が欲しい」と願ったゴリラはどうなったでしょう。姿形をさほど変えずと200㎏の体の何処かに1kgの臓器を取り付けることは容積的には可能でしょう。しかし、大脳を機能させるには膨大なエネルギーが必要と考えます。その後ゴリラがどうなったのか、様々に想像してみてください。他にも様々な動物を医学的な観点からサイズや形を変化させて遊んでみてください。体長1mのカブトムシは自重に押しつぶされ歩くこともままならないでしょうし、一寸法師は消耗病に苦しむことになるでしょう。

ポッケの特徴

教師猫のポッケは取留めがないことも特徴の1つです。あまり真剣に考え込んで読まないでください。教師猫の奇想天外で支離滅裂な思考を書くために作ったコーナーなのです。 臨床現場では日常的に多くの“非科学的な”事象が生じます。もちろん、人生は非科学ですからそれはそれでよいでしょうが、疾病治療に関しては非科学的事象の中から科学的事象を導き出したいと考えます。このためには様々な切り口や思考法の必要を感じます。
(ここでの科学、非科学の区別は再現性の可、不可の意味です)

臨床現場からの思考

臨床現場から人間のサイズや形さらには姿勢を考慮すると様々な疑問が湧いてきます。 指圧師の立場から医学的にとらえると、事象が全く変わったものに見えることがあります。 気ままに中途半端に書いていきます。読者のご感想やご意見を待っています。











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