対処法?
対処法? 投稿者:マスクドSBN-H 投稿日:2005/08/22(Mon) 01:49 No.736
しばらく止まっているので質問を。
押圧法概論②に書いてあるような椎間板ヘルニア患者に対してなんですが“神経圧迫の改善”、“異物処理能力の改善”という治療法のイメージが腰椎の場合はわくのですが頚椎の場合もやはり同じなのでしょうが?あまりイメージがわかないもので…。筋肉の弛緩、血流などなんですが。何かあったときの為?「痛い部位」は触るなということですが。現在診ている女性患者さんで主訴の更年期障害による自律神経失調の症状がかなり改善し、次なる症状として頚椎のヘルニアによる左上肢の症状が出てきたもので患者さんから「何とかして~。」と言われているので今後の施術プランのためご指導をお願いしますm(__)m
Re: 対処法? 投稿者:教師猫 投稿日:2005/08/22(Mon) 13:28 No.737
マスクドSBN-Hさん。こんにちは。
マスクドSBN-Hさんですか・・・マスクド・SABANさんとは別人ですか?
イメージキャラも文字色も同じで・・・まぎらわしいハンドルネームは避けてください。
>しばらく止まっているので質問を。
教師猫を飢え死にさせないための配慮、感謝いたします。
>頚椎の場合もやはり同じなのでしょうが?あまりイメージがわかないもので…。
頚椎椎間板ヘルニアも腰椎椎間板ヘルニアも基本的に治療法は同じですから、 “神経圧迫の改善”、“異物処理能力の改善”に努めてください・・・と答えれば よいのでしょうが、それでは
>何かあったときの為?「痛い部位」は触るなということですが。
の疑問は解けないでしょうから、このへんのことを例の場所に書きこみます。
質問を読み込んでいくと、様々な答え方ができる、なかなかの奇問です。
お答えします。
具体例とは
椎間板ヘルニアに対して『押圧法では物理的にヘルニアを押し込むのではなく、“神経圧迫の改善”と“異物処理能力の改善”という治療法で対応します』と説明した場合、“非常に具体的で役立つ”または“抽象的でわからない”と受け取る側の知識や技能によって解釈は異なってきます。
大根の種をまき、「芽が出たら、雑草を取り除き、適度な間隔に間引きして」と指導しても、『大根と雑草』の区別がつかない人には『雑草を取り除き』という説明は“抽象的”で『適度な間隔』など“わからない”となるでしょう。指導内容に対し“抽象的”で済ませず、“必要な情報を得るための質問”をすべきです。『適度な間隔』がわからなければ、『何センチですか』という具体的に質問者が理解できるレベルの回答が得られる質問をしなければ、指導を受ける価値が下がり、時に指導を受ける意味さえなくなります。
回答者は、“どの程度の回答”で質問者が理解できるのかがわからずに、“質問を促すための回答”を行ないます。これを、最終回答と捕らえ『質問しても教えてくれない』と言わず、再質問するべきです。
痛い部位は触るな
>何かあったときの為?「痛い部位」は触るなということですが。
これらの用語は、指導を受ける人の“知識や技術レベル”の確認を行い、様々な危険回避などの手段を指導する基準を設定する時などに用いる“再質問用語”です。質問者の態度や返答(再質問)によって、その後の指導が大きく変わります。臨床現場では未経験者には想像や予測ができない様々な事態が生じます。『何かあったときの為』という回答は、質問者の態度や返答(再質問)により指導基準設定の材料(質問者の質問疾患に対する知識や技術または臨床経験や危険認識等)を集めやすい質問です。
“痛い部位には触るな”という回答は、経験豊富な施術者にとって原則なのですが、質問者の質問疾患に対する知識や技術または臨床経験や危険認識等により、実に様々な返答(再質問)が帰ってきます。これらを総括して説明することは困難ですが、いずれにしても、回答者が質問者への指導基準設定の材料を集めるための回答と捉え、必ず返答(再質問)することと、その重要性を認識してください。
質疑応答とは
質疑応答とは質問者の質疑に対し回答者が応答することですが、時に質問者の質問の趣旨が回答者に伝わらず、質問者には頓珍漢な迷回答となることも稀ではありません。さらに、同じ回答でも“非常に具体的で役立つ”または“抽象的でわからない”と質問者の知識や技能により解釈は異なってきます。 教師猫は極力迷回答を避けるため、質問者の質問の趣旨や質問者の知識技能を再質問で尋ねます。
質疑応答は質問者のためのものです。納得できる回答を得られるまで“再質問”をしてください。さらに、患者さんからの質問には“難問や奇問”が付き物です。あなたが返答に困った難問や奇問に、教師猫がいかに答えるか、楽しみながら質問してみてください。