教師猫ってどんな猫(9)
教師猫は資産家?
しさんか 投稿者:ファンキ~ 投稿日: 2005/12/17(Sat) 21:10 No.965
以前伺ったような気がするのですが、「私は資産家ではないよ。指産家だよ。」 と言っていた意味を今一度お願いします。
お答えします。
『♪教師猫は金持ちだ。金蔵立~てた、蔵立てた~♫』といったことは、ないようです・・・よ。でも、教師猫は、結構持ち物を〔指圧研究会・咲晩〕メンバーに自慢し、挑発するようです。教師猫の嫌味な自慢は、たぶんあちこちで様々な顰蹙を買っていることだろうと思います。もちろん、いい年こいて紫色に髪の毛を染めているオヤジですから、多くの人から顰蹙を買うのは発言以前の問題かも・・・
ワインは1792年物で、徳治郎先生の米寿のお祝いに教師猫がプレゼントしたものです。さすがの先生も“二百年前”のワインを飲まれたことはなかったそうです。左の“12本立ち”の蘭も『お誕生日に、“生きた”マリリンモンローをプレゼントします』との約束を守りました。蛇足でしょうが、蘭の品種名が“マリリンモンロー”です。ここからが、教師猫の自慢ですが“二百年前”のワインとなると探すだけでも大変ですよね。はたして価格はおいくらでしょう。“12本立ち”のマリリンモンローもすごいでしょう。写真のマリリンモンローには、教師猫が“徳治郎先生の誕生日に満開となるという条件”を付加しました。この条件がいかに困難なものかは、花屋さんでも推測が難しいそうです。マリリンモンローに1ヶ月早く咲いてもらう、このことを現実のものとするために、職人さんによる、1年間の管理や苦労が必要でした。
お馴染みのポーズと笑顔で、すこぶるご満悦な徳治郎先生です。ご満悦の理由はお召し物にあります。この背広は教師猫の傑作中の傑作で、生地は着物地である、“大島紬”です。呉服関係の患者さんに『着物地で、背広を作りたい』と相談すると『着物地で背広を作れる職人さんに心当たりはない』と言われて、俄然燃えてきた教師猫、『職人さんは捜すから、背広に使えるような“大島紬の生地”を探して』と依頼した。洋服関係の患者さんに『着物地で背広を作れる職人さんを探して』と依頼したが『職人さんがいても、生地だけでは背広はできない。様々な部品がない』と言われた。大島紬のような薄地の生地に、通常の背広の芯を使用したのでは表に響いて見っともないとのこと。教師猫の企画が行き詰まってきた。そんな時、教師猫には、“困ったときのカルテ頼み”という魔法の手段があります。カルテをめくり人脈をたぐり、網をかけます。網にかかったら、余儀なく教師猫の協力者となります。
右の写真は、“大島紬の生地”では『針穴一つ粗相をしても、元には戻せない』と上京して、同等の薄地の生地で、採寸のための仮縫いを行なった時のものです。これを分解し、背広の型紙としたそうです。こんな面倒な依頼も“教師猫の役に立つのならと”と快く引き受けて頂けただけでなく、「上京するついでがありますから」と交通費さえ辞退されてしまいました。ちなみに、通常の背広上下の重さは、冬仕立てで約2㎏。夏仕立てで約1.5㎏だそうですが教師猫が“困ったときのカルテ頼み”で特注した背広の重さは、冬仕立てで790gでした。
『一指万物を生ず』これは徳治郎先生の言葉です。『あれこれと思い悩まず、ひたすら指を磨きなさい。そうすれば、望む物の全てが追うことないのに、むこうから勝手にやってくる。』と説かれました。教師猫は、自らの指を“磨き続けた証”として、数多くの“珍品”を報告書代わりに師匠のもとへ届けました。『私の為に散財しないように』との師匠の言付けを守る努力も惜しみませんでした。いつしか、教師猫が物を購入する時は“教師猫限定価格”が設定されるようになってしまっています。この教師猫限定価格も教師猫の自慢の一つです。
読者に『教師猫は“孝行猫”』といった誤解が生じると徳治郎先生に叱られるので困ります。教師猫は、時に、大恩ある師の意見も『聞こえません』と退けてしまう…気まぐれな猫です。師匠のもとへ自らの指を“磨き続けた証”を届けたことも事実ですが、無理なお願いも…。『生前贈与はダメよ』ととがめられ、『いえ、窃盗です』と答えたこともしばしばでした。
教師猫は指産家です
教師猫は、資産家ではなく『指産家』を自称しています。指産家にとって、当然なのですが財産は物ではなく『人』です。MRIやヘリカルCT等の資料に限らず、あらゆる物を教師猫の財産である『人』が生み出してくれます。『一指万物を生ず』が教師猫の“真の自慢”です。