ハリー君への往診指導
報告 投稿者:六平太 投稿日:2004/09/27(Mon) 19:03 No.303
昨日ハリー君宅に往診に行ってきました。
施術前は誰が来たのだろうと不安げな表情のハリー君でしたが、教師猫さんとの電話後に腹部指圧を始めるとリラックスして声も出していました。指圧後は顔色が来たときよりもいい色で表情もすごくにこやかでした。最初寝たときは屈曲位だった足が伸展し、座位姿勢を見せてくれて「ハンバーグの話」に敏感に反応したハリー君でした。
ハリー君の往診 投稿者:ピクルス 投稿日:2004/09/27(Mon) 23:04 No.304
初めは ハリー君、緊張感(?)のある表情でしたので、 指圧させてもらえるかなぁ・・・?と 心配ながらも、最初の教師猫先生コールが効いて最後まで拒否されずにさせてもらえました。両足もまっすぐに伸びて、途中からは ハリー君もくつろいだ表情。ワタシたちの雑談にも加わり、笑みも出る余裕を見せてくれました。やはり、笑顔がもらえるのが嬉しいです。教師猫先生の声を聞いた時のハリー君の表情・・・目が輝くって本当にあるんだな~って教えてもらいましたとにかく、ウデ 上げたいなぁ、と思いました。
報告させていただきます 投稿者:朝漬け 投稿日:2004/09/28(Tue) 00:27 No.305
咲晩研究会のいっかんで4人で往診指導に行ってきましたので報告させていただきます。昨日は初めての往診で、しかも先生がいない場での施術ということで朝から緊張していました。「ハリー君こんにちは。」...ハリー君の表情はむっとしているような私たちには興味ないように見えました。指圧出来るかな?朝からの心配が現実となってしまいそうでどうしようと思いましたが、施術を始める前に電話で先生がハリー君と話をしてくださったので、ハリー君の不信感が取り払われ、施術をすることができました。 先生と電話をしながら一人一人順番に腹部、足、手をさわっていきました。「朝漬け、足を触ってみろ」・・・・先生からの指示・・・・「え?足?」以前、ハリー君のお母さんから触られるのを嫌がる場所と聞いていたので「なんて事を言うのだ先生!今気持よさそうに腹部指圧を受けているハリー君の機嫌をそこねてしまうのでは?でも先生の指示だし、いや、でも・・・」と葛藤していたら私の気持は先生にばればれだったようナ「ハリー君に、先生が触れって言ってるから触るね。と言ってからさわってみろ」との指示。指示どおりにして触ってみたら足をひっこめられることもなく、お母さんに嫌がっていないかお聞きしたら「大丈夫です。」と・・・。 冷静?にそのまま指圧を続けていましたが、心の中は万歳\(^o^)/の嵐でした。 施術をはじめたときは膝をまげていて、なかなかのばしてもらえなかったのですが、「ハリー君、足伸ばしたくなったら伸ばしてね」と声をかけて施術を続けていたら、ある時、すとんっと足を伸ばしてくれたのです。先生への義理で足をさわらせてくれていただけではなく皆を信頼してくれたのかな?。と思ってしまいました。(ずうずうしくてすいません)咲晩の会場とちがってご自宅だったので、いつもよりハリー君もリラックスしていたようで沢山話しが出来たと思います。ハンバーグの話の時にとてもうれしそうにしていたので私と同じで食いしん坊さんなのだなと・・・(笑)
勉強になった一日でした。ありがとうございましたm(__)m
ちょっと補足です。報告書を読んでいる皆さんはきっとハリー君がお話好きの子に感じているかもしれませんが、実はお話できません。自分の感情を表す時は「う~」という声を出すだけです。それも時々です。先生との電話では声を出してはいなかったと思います。
?じゃあどうやって先生と話をしたんだ?と思うでしょ?不思議でしょ?でも本当なんです。なんでだろう?目の前で見てた朝漬けだって不思議なんだから読んだだけの皆さんはもっと?????ですよね・・・。
先生なんでですか?どうしてですか?このままじゃ不眠症の人が増えてしまいますよ(+_+)
お肌に悪いです(ーー;)
(報告)3倍の遅さ 投稿者:シャア 投稿日:2004/09/28(Tue) 01:00 No.307
今回咲晩メンバーの往診に初めて参加しました。先生からのメールでハリー君が全く受け入れてくれない可能性もあるとのことでしたので大丈夫かなと少し不安もありましたが。ともあれ実際に指圧をすることを嫌がらなかったのでよかったというのがこのときの本音です。ハリー君は施術しているメンバーを一人一人見ていました。しばらくすると気持ちよさそうな顔に変わっていき、声も出てきました。下肢も最初は伸ばすのをいやがってましたがしっかりと伸ばせるようになりました。施術後お母さんの方からハリー君が病院などでの機能訓練とかが嫌いで拒否をし、人をみているといったような話がありました。けれど指圧は受け入れてくれました。「どうだ押圧法はすごいだろ」あの言葉が身にしみてわかりました。ボールとビー玉これからもがんばろうと思いました。
ご苦労様 投稿者:教師猫 投稿日:2004/09/28(Tue) 00:32 No.306
四人とも往診指導ご苦労様でした。
>先生なんでですか?どうしてですか?このままじゃ不眠症の人が増えてしまいますよ(+_+)
>お肌に悪いです(ーー;)
これが教師猫マジック・・・ではなく指圧効果です。
種明かしではないけど、例の場所に書き込む材料ができた。
お答えします。
最初に
ハリー君宅への往診指導の報告に関する掲示板への書き込みは、読者に『指圧研究会・咲晩』の活動内容やシステムの一部を紹介するために往診指導の担当者に教師猫が依頼しました。
咲晩と咲夢
『指圧研究会・咲晩』と『てのひらの会・咲夢』の関わりは講習会での会場指導のみではありません。
『指圧研究会・咲晩』メンバー数人が『てのひらの会・咲夢』会員宅にて往診指導を行います。さらに専任担当者を選び、専任担当者が定期的に保険制度を利用した往診治療を行ないます。
これらの情報は全て教師猫に報告され、次回からの会場指導・往診指導・往診治療に反映されます。
お知らせと注意
往診指導は『指圧研究会・咲晩』の研究活動の一環とし『てのひらの会・咲夢』会員の皆さんの協力をえて行なっております。往診指導に対する費用は一切発生しませんが、往診指導対象者にはいくつかの条件が必要となります。さらに、受益者負担金の少ない(脳性麻痺児の場合は殆どが無料)保険制度を利用した往診治療は、保険制度を利用できる条件を満たすことが必要となります。
往診指導および往診治療はあくまで『てのひらの会・咲夢』会員の希望者が対象となります。
『てのひらの会・咲夢』会員の義務でも権利でもありません。詳しくはお問い合わせ下さい。
メンバーの不安
教師猫指令で26日午後、『指圧研究会・咲晩』メンバー4名はハリー君宅への往診指導を行ないました。ハリー君と教師猫は6年ぶりの再会、ハリー君の来場は2回、会場でハリー君への腹部指圧施術経験者は1名で1回のみ、2名は補佐として1回の上肢施術経験者と下肢施術経験者、他の1名は初対面です。専門医に知能年齢は1歳前後と診断されるハリー君が彼らを記憶していて指圧を受け入れてくれるという可能性は・・・。往診指導日の数日前から「当日、自分の役割分担は?」「ハリー君は指圧を受け入れてくれるでしょうか?」「何処をどうすれば?」といった問合せや質問がありました。教師猫にはハリー君に対する専門医の診断に同意できない論拠があります。これらを確認するためにも絶好の機会でした。「ハリー君が施術を全く受け入れない可能性もあるから、事前の打ち合わせは不要」「当日全ての指示を出し、全員をリモコン操作するから各自の判断は不要」「当日、ハリー君に挨拶をし、自分たちの存在を彼に知らせたら、即座に電話連絡しなさい」という指示を与えました。
リモコン操作
往診指導メンバーがハリー君へ挨拶を終了した時点で、ハリー君のお母さんからハリー君の様子を報告してもらいました。ハリー君は突然訪れた咲晩メンバーから挨拶をされて、明確に見知らぬ人に対する警戒を示していました。ハリー君に「先生から電話だよ」と伝えてもらい、彼の耳に受話器を近づけてもらいました。(彼と電話で話すというか、彼に電話で私の声を聞かせるのは初めてでした)「ハリー君。先生だよ。今、ハリー君の周りにいる人達は、み~んな先生の友達。今から先生が言った通りにハリー君を指圧するけど、み~んな先生の友達だから大丈夫だよ」と一方的に声をかけお母さんに様子をみてもらいました。「落ち着いたようです」という返事。ピクルス先生に電話を変わってもらい、ピクルス先生が私から指導を受けている様子をハリー君が目視できる位置からハリー君に接近するよう指示(事前の指示で、お母さんはハリー君の左側50cm以内。メンバーはハリー君の視界内、1m以上1.5m以内で待機)「ハリー君、先生が上向に寝て~て言ってる」と声をかけハリー君をお母さんの手で仰臥位を取らせる。「先生が、ハリー君のお腹を指圧しなさいと言ってるから、お腹を指圧するね」と電話を片手にピクルス先生が腹部指圧開始。ハリー君が落ち着いている様子なので、腹部指圧の継続を指示し、六平太先生に電話を交代。(詳細略) 六平太先生に右大腿外側から右下腿外側。電話を交代しながらシャア先生に左大腿外側から左下腿外側、最後に浅漬け先生に足指圧を指示。ハリー君を囲んだ4人が同時指圧を行なう。腹部のみ10分後に今後往診治療担当となるシャア先生に交代。シャア先生による5分間の腹部指圧後、シャア先生をリーダーとして背部および全身指圧を合計30分の時間内に行なうよう指示。指圧終了後ハリー君とお母さんを囲んで30~40分の懇談をおこない終了するように指示しました。
お母さんの感想
翌日、電話でお母さんに往診指導中のハリー君の様子や、往診指導の感想を聞かせてもらいました。ハリー君への往診指導の結果は掲示板への報告でも判断できるように、電話によるリモコン操作およびその後の指示通り順調に進み、最後までハリー君はリラックスし、上機嫌に指圧を受けていたそうです。お母さんの感想を求めましたら「往診指導に深く感謝し、今後の往診治療に期待しています。どうかよろしくお願いします」という答えが返ってきました。意地悪かとも思いましたが、母親としての感情的本音を聞いてみました。「ハリーが指圧を受ける表情を側で見ながら次第に悔しくなってきました。浅漬け先生の足の指圧。特に、シャア先生の腹部指圧を笑顔で受けていたのには腹が立ちました。だ~って先生。シャア先生とハリーは初対面ですよ。先生方が帰られた後、そ~と足の指圧をやったら、ハリーは怒って足をひこめ、やらせてくれませんでした。も~お、くやしいやら腹が立つやら」
ハリー君の往診指導は全てが指示通り、順調に終了しました。お母さんの「も~お、くやしくて腹が立つ」という感情は、押圧効果を見事に表現した、私たちが受けることのできる最高の賛美表現です。
【注意】「ハリー君宅への往診指導」を報告書として読むのはここまで。以下は不適切です。
教師猫からの伝言
ピクルス、シャア、六平太、朝漬けの往診指導メンバー諸君。諸君は教師猫の電話指示に忠実に従い、その結果、順調に押圧法の効果を発揮させその目的を達してくれました。本当にご苦労様でした。
下記の「教師猫の葛藤」は往診指導メンバーの行動とは全く関わりのない時限の異なる内容です。
諸君や読者に誤解が生じないよう、先にお断り致します。
教師猫の葛藤
説明が前後し、わき道にもそれますが、ハリー君との再開後、教師猫に葛藤が生まれています。
『指圧研究会・咲晩』には本会や『てのひらの会・咲夢』の発展より、個人のプライバシーを優先し保護者の同意を得られても、個人が特定される情報(氏名や顔写真、疾患の詳細等)は公開しないという自主規制があります。これを順守するために個人を特定されやすい特殊な疾患や個人を特定した臨床経過報告の公表を避けてきました。ところが再会後のハリー君の事象がかつてない混乱を教師猫に与えています。現在の医学理論では説明できない事象が次々に発生するのです。教師猫の認識や理論では説明できない。かといって質問をぶつける相手すら想像できない。突飛な教師猫の創作理論でも歯が立たない、モンスターのような押圧効果を身震いするほど感じるのです。“突飛な教師猫の創作理論も歯が立たない、モンスターのような押圧効果を完全否定する目的”でハリー君宅の往診指導を指示しました。結果は見事にというか完全に裏目に出てしまいました。教師猫に比べれば赤子同様のメンバーが教師猫をカオスとパニックに引きずり込んでしまう結果を生じさせてしまったのです。
「ハリー君宅への往診指導」の原稿を書き始め、書いては消すという日々が教師猫に10日続きました。ハリー君に対する押圧効果を表現しようとすると教師猫の頭の中がカオスとパニックで真っ白になってしまい書いては消すの連続で結果として一行も進まないのです。今、取り留めのない文章を書くことで呪縛から解放された感じがしています。教師猫がいかに押圧効果について『未経験で無知』であるかをそのまま表現すれば10日間を苛まれずに済んだのかもしれません。“十を知りて一に戻る”ハリー君との再会で教師猫に苦難の新しい道が開けました。
今回の書き込みは「ハリー君宅の往診指導の報告」に留め、後日「ハリー君の治療経過」をまとめます。