HOME > 咲夢用指圧資料集 > 0602ストレスについて

ストレスについて

世の中に“ストレス”という言葉が蔓延して、ストレスこそが諸悪の根源のように語られ、社会問題となっているようです。ストレスの正体について説明します。

ストレス(stress)という用語は、カナダの心理学者(セリエ)が“心身に防衛反応を起こさせうる刺激”と定義し医学専門用語として最初に使用しました。時が過ぎ、この用語が、世界で最も曖昧な国で日常用語として使われ始めました。

医師から「病気の原因として、考えられるのはストレスです」と告げられたときは、その単語の意味をカナダの心理学者が定めた“本来の意味”に訳してください。
如何でしょうか。医師は決して“間違い”をあなたに告げたわけではありません。

生体に作用し、その状態を変化させ、何らかの反応を引き起こすことやそのものを刺激と呼び、心身に防衛反応を起こさせうる刺激を『ストレス』と呼んでいます。すなわち『心身に防衛反応を起こさせうる』か否かの理由で、刺激を『ストレス』か『非ストレス』に分類できることになります。しかし、身近な刺激である音や光あるいは温度で想像してください。同じ刺激でも適量であれば心身を快くし、限度を超えれば防衛反応を起こします。表現法を変えてみます。刺激(生体に作用し、その状態を変化させ、何らかの反応を引き起こすもの)の中で、際限がなく加えても心身が防衛反応を起こす可能性さえないものとは、どんな刺激なのでしょう。さらに生体にはそれぞれに個体差があります。『非ストレス』という用語は理論的には定義も意味のあると思いますが現実的に具体的には、何を指すのでしょう。


ストレスを受けた心身は、当然、防衛反応を起こし対応します。通常この刺激に順応しますが、この順応がうまくいかずに心身が混乱した状態を“ストレス状態”と呼び、ストレス状態を生じさせる原因となる刺激を“ストレッサー”と呼びます。
ストレス状態が長く続き、病的状態と診断されると“ストレス症”と呼ばれます。


“ストレスを回避する”というのは、頓珍漢な考え方のように思います。
ストレスに順応するにはストレスをストレッサーに変えないことです。
(自律神経系への指圧は心身を安定させる効果があり有効です)





ダイレクトリンク

わが子のための指圧講座

咲夢用指圧資料

0101・運動神経と知覚神経
0102・春について
0103・血液循環改善と指圧
0104・入浴法について
0105・人とは如何なる者か
0201・安全の為の注意
0202・なぜ腹部指圧から?
0203・エコノミークラス症候群
0204・神経の発生と発達
0301・現生人類の子供
0302・指圧に必要な脳の知識
0303・脳幹について
0401・交感神経の異常緊張
0402・自律神経について
0403・脳性麻痺と指圧
0404・皮膚について
0501・脳性麻痺による疾患
0502・抗重力機能とは?
0503・不動性萎縮とは?
0504・単関節筋と多関節筋
0601・いい汗とはどんな汗?
0602・ストレスについて
0603・乳幼児の体温管理
0604・プ-ルでの注意と効果
0605・骨の代謝と再生
0606・神経の再生
0607・体温調節とエアコン
0608・夏の体温調節
0609・反射とは
0610・異常な反応
0801・運動機能障害改善の可能性
0802・運動機能習得訓練の心得
0803・ダイエットについて
0804・ビタミンについて
0901・脳性麻痺児の指圧
0902・成長痛について
0903・腹の脂肪が気になる
0904・人の脳の重さ
1001・運動機能学習訓練
1002・学習訓練における言語の注意
1003・筋力の鍛え方
1004・応急処置
1005・脂肪を燃焼させる運動
1101・脳性麻痺児の運動機能障害を改善するために
1102・「脳について」の話
1103・呼吸について
1104・「うんち」について
1201・薬の主作用について
1202・母親が行なう指圧効果
1203・筋疲労と回復
1204・「学問的には間違いですが……」の意味
1301・廃用性萎縮について

咲晩・押圧法講座

咲晩配布資料(抜粋)

咲晩臨床資料

教師猫のQ&A

教師猫のポッケ

教師猫のお手伝い

教師猫のお手伝い・詳細