人の筋肉(骨格筋)は、機能解剖学的に、単関節筋と多関節筋に分けられる
人の筋肉(骨格筋)は、機能解剖学的に、単関節筋と多関節筋に分類します。
単関節筋の特徴
- 1. 筋が短い。(付着部が多い)
- 2. 独立した運動(分離運動)ができる。(単関節であるため)
- 3. 垂直方向の運動。精密動作ができる。抗重力筋である。
多関節筋の特徴
- 1. 筋が長く、力は大きい。(筋の長さに比べ、付着部が少ない)
- 2. 独立した運動(分離運動)ができない。(多関節にまたがるため)
- 3. 水平方向の運動。大きな運動ができる。推進筋である。
【参照】(イメージ的に捉えて下さい)
下腿三頭筋:ヒラメ筋→足関節のみ(単関節筋)
腓腹筋→膝関節と足関節の2関節にまたがる(多関節筋)
腸腰筋:腸骨筋→股関節のみ(単関節筋)
:大腰筋→椎間関節から股関節にまたがる(多関節筋)
上腕筋:肘関節のみ(単関節筋)
上腕二頭筋:肩関節から肘関節にまたがる(多関節筋)
多関節筋の過緊張による過活動は、全身性緊張性姿勢異常や痙縮、固縮、変形、反射亢進、さらに拮抗する単関節筋にも、悪影響を与える。