呼吸について
動物の呼吸とは、体外から酸素を取り入れ、二酸化炭素を放出する現象です。ガス交換とも呼ばれ、外呼吸と内呼吸の2種類に分けられます。
外呼吸:
肺(肺胞)で行なうガス交換のことです。この運動を呼吸運動と呼びます。 肺は、呼吸(ガス交換)を行いますが心臓や胃のように、自力で動くことは出来ません。呼吸運動は、回りの呼吸筋や呼吸協力筋の働きに依存しています。
内呼吸:
体内で血液と組織(細胞)間で行われるガス交換を呼びます。
Q 呼吸運動について教えてください
A 呼吸運動は血液中の二酸化炭素の濃度が一定以上になると脳の呼吸中枢が刺激され行われます。過呼吸等により血液中の二酸化炭素濃度が下がると呼吸運動は停止してしまいます。呼吸運動には次のような運動があります。
腹式呼吸:腹部の筋肉(横隔膜、腹直筋等)を主に働かせて行います。
男性に多く見られ、腹部が前後に動きます。
胸式呼吸:胸部の筋肉(肋間筋)を主に働かせて行います。
女性に多く見られ、肋骨が上下に動きます。
逆式呼吸と呼ばれる異常呼吸があります。精神的に異常興奮した時や病的な異常緊張の状態に見られます。通常とは逆に息を吸う時に腹部をへこませ息を吐く時に腹部を膨らませます。呼吸回数が増加し、過呼吸になりやすく、呼吸が停止することもあります。
(ふざけて逆式呼吸を行わないでください。続けると危険が伴います。)