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皮膚について

皮膚は、生命維持に不可欠な働きを担う、最大の臓器で最大の感覚器官です。
脳性麻痺の運動機能障害とも深く関わります。しかし、皮膚は他の臓器に比較すると(一般には)あまり重要視されないようです。脳性麻痺の運動機能障害と皮膚との関わりが語られることは、さらに、さらに少ないようです。

指圧は直接皮膚に施術を行います。皮膚は様々な症状の情報を提供してくれるだけでなく、押圧結果にもすばやく反応してくれます。指圧師にとって、皮膚とは話し相手になってあげれば、かなりの“おしゃべりさん”なのです。

『指圧は皮膚に直接受けるもの』という認識と習慣を身につけてください。


【皮膚の働き】
皮膚は、人体内部の諸器官の保護・外界物質の侵入防止のほかに、体温調節・知覚・水分量調節・ビタミンD合成など生命維持に重要な働きを担っています。以上が一般に語られる皮膚の働きですが、〔指圧研究会・咲晩〕では皮膚の萎縮や過緊張によって生じる様々な症状に着目した研究も行なっています。

【皮膚の構造】
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下脂肪織」の3層と「各種付属器官」でできています。

表皮:厚さ0.1~0.3mm (手掌は0.7mm、足底は1.3~2.0mm)で重層偏平上皮。

真皮:強い線維性結合組織層。 弾性線維、膠原線維および脈管、神経を含む。

皮下組織:疎性結合組織と脂肪組織よりなる。

皮膚の過緊張、血液循環不良、廃用性(不動性)萎縮などは、悪循環を起こし、運動機能に悪影響を及ぼします。交感神経が緊張すると、皮膚の血管は収縮し、血流は減少します。また過緊張が続くとさらに悪化します。血液循環不良は動静脈吻合を流れる血流を増加させ、さらなる悪化を招きます。運動機能障害による不動性萎縮は悪化に拍車をかけてしまいます。皮膚の緊張を緩和すれば、悪循環防止のみならず良循環を起こし、好結果を得ることができます。

皮膚への認識を高めることは、脳性麻痺への対応を大きく変化させてくれます。

≪皮膚は様々な情報や原因を語ります。聞いてください、皮膚の声≫





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