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抗重力ブラ 詳細・5

教師猫からの伝言

〔指圧研究会・咲晩〕メンバーへ
この頁は、熟読しておくこと。臨床現場での個々の患者対応の礎としなさい。

一般の方へ
この頁から、バストとの関わりを読み解くことは困難と考えます。
この頁は、読み飛ばしてください。


お洒落の根源

お洒落(おしゃれ)とは、と問えば、様々な意見が聞こえてきそうです。
ここでは、お洒落を「シルエットにより性差を際立たせる手段」と定義し、進めていきます。

生殖器以外に雌雄の差をはっきり区別できるものを性的二形(せいてきにけい)と言い、生物における多型現象の一つで、性別によって個体の形質(形態的な要素)が異なる現象をさします。具体的には、一夫多妻制の哺乳類に多く見られる雌雄の体格差とライオンや鹿等のシルエットによる雌雄の差のことです。教師猫は、後者のように「シルエットにより性差を際立たせる手段」をお洒落と呼んでいます。

野生の哺乳類で、雌雄に体格差がある場合、大きい方がおおよそのところ雄です。また、シルエットによる雌雄の差がある場合に、幼獣とシルエットを比較し、雌雄を判別しやすいのもおおよそ雄です。

雄は、これを自身の健康状態や力を同種の雌雄に伝える手段として利用しています。具体的には、雌に選ばれるためや無用な雄間の争いを避けるためのメッセージとして活用しています。体格差とお洒落では、お洒落を利用した方が、より遠くまで情報を伝えることができると考えます。

生物の多型現象は、珍しいものではありません。お洒落をした動物も数多く、特に鳥類では際立っています。稀ではありますが、ユーラシア大陸の北部で繁殖するエリマキシギのように、同種の雄であるにも関わらず、縄張りを持つために強い雄を示すためのお洒落や弱い雄を演じるためのお洒落、あるいは、雌に紛れるためにお洒落を捨てるという、お洒落の選択をおこなう手段により、遺伝子を残しているものもいます。

高等動物でお洒落をするのはほとんどが雄であり、野生種としてお洒落をした雌は、現生人類の雌のみであること。また、そのお洒落が、バストであることを覚えてください。さらに、バストが伝える情報は、雄のそれとは異なり、現生人類の雌にとってお洒落は定めだと、教師猫は考えます。


駆逐された有袋類

南アメリカ大陸と北アメリカ大陸が、独立した二つの大陸であった頃、南アメリカ大陸には、有袋類(育児のための袋を持つ哺乳類)、北アメリカ大陸には、有胎盤類(臍を持つ哺乳類)がそれぞれの生態系を築いていました。大陸移動により、南北の大陸が一つの大陸となった後、有胎盤類が侵入し、有袋類を駆逐しました。北から侵入した狼(有胎盤類)によって、同様の生態的地位と類似した身体的特徴を持つフクロオオカミ(有袋類)が容易に駆逐されたことは、脳のサイズや機能が、生存を左右させたことを裏付けました。現生人類は、脳のサイズや機能を進化させることを選択し、存続と繁栄を手に入れました。

言葉では、「優れた機能を手に入れた」と一言で表現することができますが、仮に、ある優れた嗅覚(機能)を得ようとすれば、その能力を発揮するためのエネルギーの確保が必要となります。通常、他の機能を低下させて余剰を生み出し、充当します。しかし、これには、かなりのリスクを伴います。生物は、同種間でも能力が劣れば、容易に駆逐されてしまうからです。

まして、脳のサイズや機能を進化させ、その能力を発揮するためには、膨大なエネルギーが必要となります。教師猫は、このエネルギー確保を可能としたのは、進化の過程で獲得した“腰椎の前屈”だと考えています。現生人類は、腰椎を前屈させることで、筋力によらず直立姿勢を保持する機能を獲得しました。このことで、余剰となった膨大なエネルギーを脳の進化に利用できたと考えています。

教師猫のこの説が正しいか否かは別として、臨床家として、患者さんが筋力によらず直立姿勢を保持する機能を確保しているか否かに着目することは、不可欠だと考えます。さらに、このことを改善しなければ、自然治癒能力や代謝、さらに免疫力等の向上は望めないと考えます。

指圧は、腰椎の側弯、後弯、過前屈等の改善に最も有効な手段です。ただし、患者さんが女性の場合には、疾患とバストとの関わりを十分考慮する必要があります。くれぐれも、現生人類の雌が特殊に進化した高等生物であり、その進化に伴ったリスクを、現代の女性が背負わされていることを礎とし、臨床現場での個々の患者対応に備えなさい。














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