Q体温調節とエアコンの温度設定の関わりについて
日本の気候は、四季折々に美しい花が咲く世界に類がないほど変化に富んだ美しい国と評されます。しかし、乳幼児の体温調節能力はまだ未成熟なために、変化の激しい、体温調節さえ容易ではない国と言うことになります。
特に、梅雨は国際用語で「BAIU]と呼ばれるほど、日本独自の気候です。
乳幼児の体温調節機能が低いのは体温調節機能の未成熟が主因となります。さらに、体重に対しての体表面積が広いほど環境温度変化の影響を受けます。すなわち、体が小さいほど、体温調節や体温維持が困難となってしまうのです。
体温調節と最も深い関わりを持つのが、衣服下気候です。 衣服下気候とは皮膚と下着の間の気候(温度と湿度と風量)を言います。
体は、体温を常に一定に保つため気候変化に対し様々な機能を備えています。エアコンには温度設定を希望温度に設定すれば、あとは自動的に温度を一定に保つ機能があります。しかし季節が変化すれば冷房から暖房へ、または、暖房から冷房へと設定を切り替える必要があります。体も季節に合わせ体温調節の設定を切り替えます。その方法には、大分すると夏型と冬型の設定があります。夏は体温が上がりすぎるのを防ぐ冷房設定となり、冬は体温が下がりすぎるのを防ぐ暖房設定となります。
個人差への考慮も必要ですが、一般に日本の気候での日本人の場合は、気温26℃位を境に設定の切り替えを行なっているようです。季節が夏から冬に変化してもエアコンの温度設定を26℃以上に設定していると体は季節を夏のままと判断し続けて低温にさらされても一時的なものという対応を行ないます。結果的にスム-ズな産熱ができずに深部体温が下降して低体温になりやすくなります。
夏型の冷房設定体温調節では、冬に対応できません。以上のことをふまえて、冬の暖房温度設定は、高温でも26℃以下できれば24℃位にしてください。