10・たちの悪い患者
教師猫の治療室を訪れる患者さんたちは、誰言うとなく“教師猫患者”と呼ばれています。この教師猫患者のなかには実に『たちの悪い患者』がいます。いえ、不正確な表現でした。訂正いたします。“教師猫患者”と呼ばれる95%以上が『たちの悪い患者』だと思います。教師猫の治療室を訪れる、『たちの悪い患者』の“~ません。”のごく一部を書いてみます。
紹介はしてくれません
治療室を訪れる『たちの悪い患者』は、教師猫の治療室を、友人に“紹介”してくれません。このことは、まさに、教師猫の治療室にとっては死活問題なのですが・・・。
【教師猫の治療室での治療中の患者Aと教師猫との会話】
患者A | 最近ね、会社の同僚が腰を痛めたんですよ。病院に行っても なかなか良くならないので、何処か良い所を知らないかって、 みんなに聞いて回っているんです。 |
教師猫 | それで、どうしたの。 |
患者A | 私に聞いてきたわけじゃないし・・・。 |
教師猫 | 聞いてきたらどうするの。 |
患者A | 自分で納得できる所を、探したほうがいいと答えます。 |
教師猫 | 教師猫の治療室を紹介しないの? |
患者A | ここだけは・・・絶対イヤ。何があっても・・・紹介したくないよ。 |
教師猫 | ・・・?.・・・!!。 |
友人であれば、“自分が見つけた、ちょっと良い所は、自慢げに紹介する”と言うのに・・・。教師猫の治療室は紹介しない。親しい友人でもイヤ。親族にも詳細は、ナイショ・・・。
HPの宣伝もやってくれない。教師猫が有名になるのは・・・『NG』→原因は教師猫らしい。
時間の配慮はしてくれません
教師猫の治療室では、初診の急患は受け付けませんが、再診や通院中の患者では・・・。そうもいきません。『たちの悪い患者』は、教師猫の弱みにつけこんできます。
【患者Bと教師猫との電話での会話】
患者B | 先生。今日はもう、(予約)いっぱいですよね。 |
教師猫 | はい、いっぱいです。 |
患者B | 何とかして下さい。私、“えらい”んです。 |
教師猫 | “えらい”・・・・。偉い??。偉いの? |
患者B | 偉いじゃなく、私、エライんです(エライとは方言で『辛い』という意) ド~エライんです。何時でもかまいませんから、行きますから。 私。(治療時間は)何時ですか。 |
教師猫 | う~ん・・・。つらいのかあ~。じゃ~○○時。 |
『つらい』と聞けば、二の句が告げれない教師猫の弱点を『たちの悪い患者』は突いてくる。
【施術が終わり、帰り際の患者Bと教師猫との会話】
患者B | 先生。こんなに遅くまで、治療をやるんですか~? |
教師猫 | 誰が、こんなに遅くまでやらせたよ。 |
患者B | ま~ぁ。そうですけど。先生、身体には十分気をつけて下さいネ。 |
教師猫 | はい、はい、ありがとう。コノヤロー・・・。 |
お~い、『たちの悪い患者』。猫をいじめるな~。よってたかって、教師猫を殺す気か。
【カレンダーの休診日を見ながら患者Cと教師猫との会話】
患者C | あれ~ぇ。なんで、聞いてないよ。この日、先生お休み? 先生、出かけるの?どこ行くの。 |
教師猫 | この日は、休診。出かけるの。1日いないの。 |
患者C | どこ行くよ。何で1日いないよ。 |
教師猫 | ・・・。別にこの日に治療に来るわけじゃないだろう。 |
患者C | う~ん、でも。車で通って、シャッターが閉まっていると、 一瞬ドキッとして、「あ~金曜日か~ぁ、」と思う。 ここのシャッターが閉まっていると曜日を間違える。 |
教師猫 | うちのシャッターはカレンダーじゃないぞ。わき見運転するな。 |
治療に来なくても、シャッターが閉まっているのは「イヤ」。見やすいところに(二箇所)休診を知らせるカレンダーは貼ってあるのに「私、聞いてない」。カレンダーって喋るんだっけ?
自分の意見を言いません
教師猫の治療室を訪れる、『たちの悪い患者』は、“なんでもかんでも”、教師猫任せです。治療日や予約時間も教師猫任せ。治療中だろうが、教師猫の都合なんかお構いなしに、実にたわいもないことを“なんでもかんでも”相談電話。治療中の患者に「ごめんね」と言うと「私も電話しよ~っと」。おかげさまで、教師猫はハンズフリーで仕事をさせられています。
信者ではありません
教師猫の親しい友人達(同業者)が、教師猫の患者を「患者さんじゃなく、信者さん」と言う。ちまたの噂に、『教師猫教』があるそうな。教師猫の友人達が、教師猫患者のことを信者と言うのは「教師猫の言葉を信者のように聞く」と言うことらしいが、教師猫は断固否定する。
教師猫の患者に『信者』を名乗る資格はないのです。なぜなら、教師猫の信者なら教師猫の信者でなければならないのですが、教師猫の信者となっていません。(意味不明ですか)
概説します。『信者』の意味は一文字にすれば分かりやすくなります。『信者』は『儲』です。教師猫の信者を名乗る以上は、教師猫を十分に儲けさせねばなりません。教師猫を儲けさせないで信者は、名乗らせません。『教師猫』と『教師猫患者』のどちらが儲けているか。どちらが『信者』なのかは、その関係を絶てば明確になります。関係を絶っても困らない方が『信者』です。教師猫患者は教師猫にとって、大好きな、『たちの悪い患者』です。