HOME > 咲夢用指圧資料集 > 0103血液循環改善と指圧

血液循環改善と指圧法について

「分かる」とは・・・必要な深さまで、分類できること。

血液循環は、生命活動に不可欠なものです。血液循環をよくすることは非常に大切なことです。しかし、血液の循環を良くするということは、一般に言われる、入浴後に生じる体温上昇やサーモグラフィーなどで確認される皮膚表面温度の上昇などでもありません。血液循環不良とは、身体の一部または全体への血液の流入と流出のバランスがとれていない状態です。医学的には、局所の貧血・充血・うっ血などと表現します。これら、局所の貧血・充血・うっ血などを改善することが血液循環の改善であり、血管を拡張したり心拍数や血圧を上げることではありません。施術前後の皮膚表面温度をサーモグラフィー画像で比較し、「血液循環が改善された」と主張されても、皮膚表面温度の上昇は認めますが、血液循環の改善(貧血・充血・うっ血などの改善)を認めるには不十分と考えます。

単なる皮膚表面温度の上昇を施術効果として大々的に発表されるのを見聞きし「そんな程度の効果ならばタオルで擦っても得られる」とため息が出ます。
血液循環不良に対する誤った認識は、当然、改善手段も根本から誤らせます。施術方法や施術部位の選択を誤らせ、施術効果を大きく左右すると考えます。


脳性麻痺による二次的な原因で脳性麻痺児は血液循環不良を起こます。
全身の血液は、一定量で(閉鎖)循環を行なっています。そのため、ある器官で生じた血液循環不良は別の器官の血液循環に影響を及ぼします。その結果はそれぞれの器官で悪循環を招き『脳性麻痺による疾患』の起因となっています。
脳性麻痺に共通する血液循環不良の主なる原因は運動機能麻痺及び骨格筋と交感神経の過緊張です。さらに、これらはお互いに悪循環もおこします。

今回は疲労、疲労物質、成人と子供の体温差、核心温度、代謝、基礎代謝量、循環、閉鎖循環、細動脈、静脈の働き、動静脈吻合、心拍の働き、不動性萎縮、自律神経と血管などを総括して血液循環について説明いたします。

血液循環の概念を理解することは『脳性麻痺』だけでなく『脳性麻痺による疾患』に対する理解も深まり、問題解決の糸口がつかみやすくなり、さらに脳性麻痺児に対する指圧の有効性の理解や効率良い指圧法習得につながると考えます。





ダイレクトリンク

わが子のための指圧講座

咲夢用指圧資料

0101・運動神経と知覚神経
0102・春について
0103・血液循環改善と指圧
0104・入浴法について
0105・人とは如何なる者か
0201・安全の為の注意
0202・なぜ腹部指圧から?
0203・エコノミークラス症候群
0204・神経の発生と発達
0301・現生人類の子供
0302・指圧に必要な脳の知識
0303・脳幹について
0401・交感神経の異常緊張
0402・自律神経について
0403・脳性麻痺と指圧
0404・皮膚について
0501・脳性麻痺による疾患
0502・抗重力機能とは?
0503・不動性萎縮とは?
0504・単関節筋と多関節筋
0601・いい汗とはどんな汗?
0602・ストレスについて
0603・乳幼児の体温管理
0604・プ-ルでの注意と効果
0605・骨の代謝と再生
0606・神経の再生
0607・体温調節とエアコン
0608・夏の体温調節
0609・反射とは
0610・異常な反応
0801・運動機能障害改善の可能性
0802・運動機能習得訓練の心得
0803・ダイエットについて
0804・ビタミンについて
0901・脳性麻痺児の指圧
0902・成長痛について
0903・腹の脂肪が気になる
0904・人の脳の重さ
1001・運動機能学習訓練
1002・学習訓練における言語の注意
1003・筋力の鍛え方
1004・応急処置
1005・脂肪を燃焼させる運動
1101・脳性麻痺児の運動機能障害を改善するために
1102・「脳について」の話
1103・呼吸について
1104・「うんち」について
1201・薬の主作用について
1202・母親が行なう指圧効果
1203・筋疲労と回復
1204・「学問的には間違いですが……」の意味
1301・廃用性萎縮について

咲晩・押圧法講座

咲晩配布資料(抜粋)

咲晩臨床資料

教師猫のQ&A

教師猫のポッケ

教師猫のお手伝い

教師猫のお手伝い・詳細