抗重力ブラ・16
ブラジャーとカップ付きインナー
2013年7月10日(水)に放送されたテレビ番組『情報プレゼンター とくダネ!』のコーナー・真相チェイス!直撃御免【快適…でも胸が垂れる?カップ付きインナーの実力 その真相を直撃!】は、とても興味深い内容でした。
ブラジャーから開放されたいという女性たちに向け、各社から快適さを追求したカップ付きインナーが登場している。しかし、女性たちは、胸の形が崩れてしまうかもという不安を持っている。そこで、カップ付きインナーの実力を検証していくというものでした。
以下、検証内容の要点を記します。
検証1.バストの見た目は?
下着メーカー最大手ワコールによるバストの見た目の検証。
バスト85cm・Dカップ・27歳の女性モデルが、ブラジャーとカップ付きインナーをそれぞれ着用。見た目では、ブラジャーの方が、寄せて上げるブラジャーの力によってバストトップの位置が高く、明らかにボリューム感が出ている。
検証2.体への締め付けの違いは?
日本女子大学 被服学科 大塚美智子教授による衣服圧測定センサーを用いてのバストのアンダー、脇、肩にかかる圧力の検証。
ブラジャーでは、左右の肩に2本ずつ1.5リットルのペットボトルをのせた状態の圧力がかかっていた。カップ付きインナーは、アンダーの締め付け:ブラジャーの10分の1。脇:ほとんど締め付けなし。肩:ブラジャーの半分以下の締め付け。
検証3.胸の“揺れやすさ”に差は? 垂れの原因・胸の揺れ
アシックス スポーツ工学研究所による3次元の動作分析用カメラ(ウェアがどのような機能を持っているのか測る機材)を用いて検証。
胸の垂れ…大敵は“揺れ”。サイズに関係なく激しく動くと…。クーパー靭帯→胸が揺れると伸びたり切れたり→垂れる原因に。クーパー靭帯の損傷というのは、どの胸の大きさの人でも起きている。バストサイズに関わらず胸は垂れる…。
左右のバストに5カ所ずつ光に反射する特殊な器具を装着し、時速9km(軽いランニングの速さ)で走る様子を8台の赤外線カメラで撮影。胸の揺れ方を解析。
ブラジャー着用時の軌跡は、8の字を示した。締め付けの強いブラジャーを持ってしても、縦に横にと揺れている。しっかりとホールドされていたはずの胸が、ブラジャーの内部で大きく波打っている。ブラジャーと胸の間に隙間ができ、中で動いていることがわかった。
対して、カップ付きインナーは、スーパースローカメラの映像でブラジャーと比較すると、以外にも揺れの大きさは変わらないようにもみえる。バストトップの動きも8の字。しかし、その軌跡を見比べると、上下の揺れ幅は同じだが、横揺れに違いがあらわれた。
ブラジャー着用時の横揺れ:約1.6cm
カップ付きインナー着用時の横揺れ:約2.2cm
カップ付きインナーの方が、胸が外側に流れている。
【教師猫の感想】
胸の揺れの検証から、従来のブラジャーは、横揺れに対応する機能は備えているが、上下の揺れに対応する機能を備えていないことが明確となった。
カップ付きインナーは、ファッションや取り扱い等の利便性を求めた商品であって、胸部の身体的な機能を保護する衣類ではないようだが、抗重力ブラの機能を取り入れることで、抗重力ブラの利点を生かした衣類になる可能性は高い。
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