学習訓練における言語の注意
骨格筋の不随意運動に対する言語指導の注意
不随意は意志によらないこと。不随意運動とは意志によらない運動を言います。 筋肉は、内臓の壁を作る内臓筋と骨格に付着する骨格筋に大別します。内臓筋は不随意筋とも呼ばれます。内臓筋の運動は、全て意志によらない不随意運動です。一方、骨格筋は意志による運動が可能で、随意筋と呼ばれますが、その運動には不随意運動も含みます。訓練で生じる不随意運動の代表は伸張反射です。多くは施術者の急激な骨格筋に対する刺激により生じます。施術者が促す、逆方向の急激な動きとなりますので、容易に判別することができます。
ここで最も重要なことは、伸張反射による不随意運動を、随意運動と取り違えて患者に言語による指導(注意)を行なわないことです。不随意運動を随意運動として指導されれば、患者の脳は混乱を生じます。訓練には悪影響のみです。
語尾変化による否定語の使用に対する注意(使用禁止)
日本語は、世界的にも難解な言語と言われています。語尾の様々な変化もその理由の1つです。運動機能学習訓練に言語による指導は頻繁に使用されます。しかし、語尾変化による否定語の使用は“旗揚げゲーム”と同様に運動機能が語尾の変化による意味の変化に追従できず混乱を起します。
運動機能の混乱とは、脳の混乱を意味します。
≪運動機能学習訓練に、語尾変化による否定語の使用を禁じます≫