応急処置-1
【出血の場合】 止血法は、圧迫止血が最も有効で安全です。
- 1. 出血部位に布や紙をあて、強く圧迫する。
- 2. 出血部位を心臓より高い位置に保持する。
- 3. 圧迫は3分以上持続する。
- 4. 輪ゴムやひもで、縛らない。
- 5. タバコや薬草等を出血部位につけない。
- 6. 刺さっているものは抜かない。
出血が少ない場合は、清潔な流水(水道水など)で傷口を十分に洗浄し、清潔な布や紙で圧迫止血を行う。(十分に洗浄しないでの薬物使用は厳禁)
鼻出血は、鼻の穴に詰めものをし、うつむき加減の姿勢を取り、鼻を圧迫する。血液を飲み込まない。首や頭を叩かない。
【火傷の場合】
ひたすら常温の流水で冷やす。氷水、アイスノン、湿布薬、その他の薬も禁止。
【異物を喉に詰まらせた場合】
つかんで出そうとしない。(さらに奥へ押し込んでしまいます。)
下を向かせ、腹部を大腿や腕で圧迫し、背中をてのひらで、激しくたたく。
異物を詰まらせた場合は、一刻の猶予もありません。正しい判断と素早い対応が、その後の結果に大きく影響します。講義で詳しく説明します。
幼児が最も喉に詰まらせやすく、危険な食品はピーナッツです。同様のサイズで特に乾燥した食品は、必ず砕いて食べる習慣を身につけさせてください。
【異物を飲み込んでしまった時の応急処置】
- 1. あわてない、怒鳴らない、吐かせない、できるだけ水を飲ませる。
- 2. 誤飲した異物を確認する。
無理に吐かせない。できるだけ水を飲ませ早急に病院へ。無理に吐かせると、無用な苦痛を与えるばかりでなく、誤嚥(気管や肺に入る)を起こし、危険です。
異物によっては、吐かせないほうが良いものも少なくありません。