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第1回 押圧法認識

押圧法認識

押圧法を効率よく学ぶためには『押圧法認識』が最重要となります。
本講座を受講するうえで、押圧法認識が正しく行なわれたか否かは、本講座の受講価値を左右します。認識が曖昧では習得不可能です。


指圧認識

指圧という用語は世界に普及しました。現在、指圧は外国の医学辞書でも“SHIATSU”と表示される、日本語で唯一の国際共通医療専門用語です。しかし、その手技は法制化とマスコミによる急速な用語普及により『指で圧するから指圧』と言う曖昧な認識で一般化されてしまいました。


定まらぬ見解と定義

〔無資格者の取締りを目的とした指圧認識〕
鍼灸師を中心とする東洋医学関連団体の中では、古法あん摩と西洋医学的マッサージを除く、全ての手技療法を指圧と認識する意見が広がっています。これは、有資格者と無資格者を区別し無資格者の医療行為を禁じるための指圧認識であり、手技としての指圧認識ではありません。

将来、あん摩・マッサージ・指圧師を手技療法師(仮称)に統一する手段としての指圧認識です。

〔あん摩・マッサージ・指圧の法制化による指圧認識〕
国の指導では、あん摩・マッサージ・指圧を三法の手技と呼び、指圧はその一法と認識されています。
手指を用いて圧す手技が指圧という認識です。戦前までの、あん摩・マッサージ・指圧師は各々が専門の有資格者(師匠)から技能と知識を習得し、各々の鑑札を取得し専門業としました。戦後、免許制度が導入され、指圧は先に法制化されたあん摩・マッサージ法に付加されました。法制化に伴い拡大解釈をされた指圧認識です。

〔手技としての指圧認識〕
戦後、国はGHQの方針に従い医師以外の者が行う医療行為に対し全面禁止を打ち出しました。

論争の結果、「医師以外の者が行って医学的に有効である事を証明した療術」に限り、種々の国の基準を満たせば認可の対象とすると定めました。しかし、あん摩とマッサージには「手技としての有効性」の証明対象とはならずに認可されました。その後いくつかの医療に関する免許制度が認可されましたが、いずれも他の法制化によるものです。唯一医学的有効性が認められ法制化された手技が指圧です。

指圧は手技であるという認識が前提です
ある手段の効果が検証され、その検証結果に基づき、医師以外の者が行っても、医学的に有効な手段であると国が認めた手技があります。これが、浪越徳治郎先生が創始された手技です。
当時、治療術として届けられた数百種(一説には四百種)の手技なかで唯一のものでした。


指圧の独自性

浪越徳治郎先生が創始された手技は、あん摩やマッサージとは基本操作が全く異なる手技でした。

国はこの手技の独自性を認めたがゆえ、『指圧』という名称で先に法制化したあん摩・マッサージ法に付加しました。しかし、現在の指圧認識ではその独自性は失われています。


押圧法とは

浪越徳治郎先生が創始された指圧は、手技を分類する専門用語では『押圧法』と呼ばれるものです。

これは、現在のあん摩・マッサージ・指圧師の団体及び養成学校での「手指を用いて圧す手技」という、あん摩の圧迫法との区別がない指圧認識とは大きく異なります。あん摩の圧迫法と明確に区別される『押圧法』こそが、浪越徳治郎先生が創始された独自の手技です。


押圧法と呼んでいます

本講座では、浪越徳治郎先生が創始され、医学的有効性が認められ、指圧という名称で法制化された手技を指導します。当然その手技の呼称は「指圧」であるべきです。しかし、「指圧」という用語は『指で圧するから指圧』と言う曖昧な認識で一般化し、普及しました。私たちは、この独自の手技を正確に伝承するために、徳治郎先生は一度も使用されたことのない名称ですが、この手技を独自に分類する専門用語である『押圧法』の名称を呼称として使用しています。








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