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「てのひらの会・咲夢」について(2)

暗号だそうです

皆さんからの感想文は暗号です。一般の方はもちろん、障害者のお母さんでも理解できない内容です。多分、皆さんでなければ“通じないでしょう”と平島先生に言われますが、『てのひらの会・咲夢』会員の全員がうなずける感想文を、同じ思いの方には“通じると信じて”原文のまま掲載します。

娘の笑顔に妬けちゃいました

研究会に見学参加させて頂きましてありがとうございました。
本当に驚きと喜びの連続でした。娘は講義中に眠ってしまい、平島先生から指圧をして頂いた時、寝ボケまなこでした。「あぁ、これは泣くな」と気を揉んでおりましたが、あきらめてもおりましたので、気持ち良さそうにニコニコと受ける娘の姿を見て、私たちの目は点になってしまいました。
初めて会った男の先生に全幅の信頼を寄せるなんて、感動するやら(妬けちゃうやら)とにかく感動してしまいました。それだけではなく、平島先生はたった数分で娘の状態を見抜いて下さり、娘の発達ぶりを正しく把握できていなかった私達に(私達は娘のことを6ヶ月の赤ちゃん程度の理解力しかないと思っておりました。)人を認識する力、記憶する力、理解する力がちゃんとあること。これからの訓練によってもっと伸びる可能性があることを教えて下さいました。
正直に申し上げますと、平島先生の腹部指圧を受ける娘の表情を見て、頭のなかが真っ白になりました。先生から「ちゃんと3歳児の認識力をこの子は持っていますよ」といわれた瞬間は体中に怒りがこみ上げてきました。怒りはショックに変わり、母親としての自信が音を立てて崩れていきました。帰り際に、あるお母さんが「平島先生には誰もかないませんよ」と聞こえるようにつぶやかれました。帰りの車中は放心状態でした。
気持ちよさそうに寝息を立てる娘の表情を憎らしくも感じました。研究会での出来事と「誰もかないませんよ」という言葉が頭の中をグルグルと何度も何度も回りました。「誰もかないませんよ」と諭すようにつぶやかれた一言。「あのお母さんも同じような経験をなさったんだ」と思った瞬間、「平島先生には誰も勝てないんじゃなく、勝てなくていいんだ」「娘はスゴイ先生とめぐり会えたんだ」と感じました。数日後、平島先生からお電話を頂きました。
私の心は見透かされていました。先生が娘の記憶力を試してごらんといわれて、娘に「平島先生から電話だよ」と伝えました。娘は平島先生を覚えていました。電話を切った後、涙があふれて止まりませんでした。
お腹の指圧がんばります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

半年ぶりの再会

娘が平島先生にお会い致しますのは約6ヶ月ぶりでしたので、泣いてしまうかと心配しておりましたが、当日はたくさんの方々がいらっしゃるにもかかわらず、すぐにニコニコして先生の指圧を受けておりましたのには、ただただビックリ致しました。娘の足はほとんど尖足状態でとても固く無理に足をさわろうとすると嫌がって怒ります。また療育センターの整形外科Dr.から足の開脚はなるべく行わないようにと指示があり、平島先生が娘の足をひっぱったり、思いっきり開脚させてそのままの状態で娘が泣くどころか、とっても楽しそうにニコニコしているのにはあいた口がふさがりませんでした。
Dr.ストップのかかっている運動をしているのに娘は何故気持ち良くしているんだろう。してはいけないことばかりDr.からいわれていた為、あきらめて何も娘はできないのだと思いこんでいた私たちに、ちゃんと、事実を見せて下さって自信をもって安心して子育てしていっていいと教えて下さって感謝申し上げます。ありがとうございました。
今一つ、お腹の指圧またたく間に手足の冷えがぬくもり、その後一生懸命やっております。平島先生ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

〔備考:研究会は諸事情により一時中断していました〕

咲晩の先生方に宛てた手紙です

はじめに平島先生と娘の出会いについて書かせて頂きます。
障害児だけでなく3才位の子どもを想像して下さるとおわかりなると思いますが、初対面の男性に会ったら、1、警戒する 2、触れられたら泣く。このことは納得のいくことではないでしょうか。にもかかわらず完全初対面の平島先生に指圧して頂き、全く警戒の「け」の字もなく満面の笑顔でありました。(この時は会場に着いて眠ってしまい、ねぼけマナコ状態でした。
小さい子だったらそれだけでキゲンが悪いはずです)障害児の親であれば、過保護になりがちで自分たち以外のまして男性に全幅の信頼をよせるなど言語道断なのです。私たちはせめぎ合う心の中でも「先生はスゴイ!」と何度も思いました。
本当に私たちは素晴らしいと思って申し上げるのですが、それをリップサービスといわれてしまうのは、周囲の人が事実と受けとれないからではないでしょうか。みなさんにも「…思えない」部分が少なからずあると思います。そこのところを少しでも溶かして下さるとありがたいです。娘は、娘にとって先生の指圧がどれ程心地良いか話すことはできませんが、あれだけおなかを押されても、平気でニコニコしているのは、絶対心地良いのだと確信しています。

おばさんにもまだまだプライドがあります

このことは、私自身先生の指圧をうけさせて頂き、知ることができました。
どんなに押されても、ちっとも痛くなく、かえって心地良かったのです。
夫からも「痛かったんじゃないの」と心配されましたが、その後調子良く元気でいるのをみて誤解をとくことができました。
ところで私のマッサージ(あんまさん)の認識は、痛い所をやさしく丁寧にもみほぐすというものでした。
みなさんも、そういうお考えの方が多いのではないでしょうか。私は指圧とマッサージを混同し痛みのぶり返しは仕方のないことだと思っていました。ところが平島先生の指圧に出会って 1、痛い所に作用する部位を見極めそこを指圧する。2、短時間で理論を実践させ回復させる 3、ぶり返しを起こさせない。指圧の真髄に接しられたと思いました。
みなさんにもスタイルがあってまげられないことがあると思います。しかし、患者にとっては時間よりも結果が大事なのです。このことを解かってほしいのです。いろいろ書いてきましたが、私がものの5分で体の痛みを治して頂いた姿をご覧になったみなさんの中にも「ウッソォーさくらじゃないの?」と思われた方がいらっしゃいました。事実、夫も「あそこまでよいしょしなくても…」と思っていました。気の強い言葉になりますが「体が楽にならないのに、どうしてのこのこさらし者になりに行くんだ!!」と申し上げたいです。おばさんにもまだまだプライドがあります。本当に気持ち良く体を軽くして頂けるからみなさんの前に行くのです。心からわかってもらいたいです。
平島先生は、「私と同じ指圧技術を、誰でも覚えることができる」とおっしゃいます。この研究会にみなさんが熱心に参加し、指圧を学んで下さっていることを患者として大変ありがたく思います。これからも講義がんばって下さい。よろしくお願いします。